昆虫素材解析プロジェクト
2024-03-29 13:40:01

未来食への革新!400種類超のコオロギ成分を解析した新昆虫素材プロジェクト

未来食への挑戦:昆虫素材解析プロジェクトの全貌



近年、地球環境問題への意識の高まりとともに、持続可能な食糧生産システムの構築が急務となっています。その中で注目を集めているのが、昆虫食です。しかし、昆虫食の普及には、安全性や品質に関する消費者の不安を解消することが不可欠です。

株式会社装舎が主導する共創プロジェクト「まかせた」は、この課題に正面から取り組みました。島津製作所、株式会社null、そして株式会社BugMoとの連携により、400種類以上ものコオロギ成分を網羅的に解析することに成功したのです。

プロジェクト「まかせた」:信頼と協働の共創プラットフォーム



「まかせた」プロジェクトは、異なる専門分野の企業がそれぞれの強みを持ち寄り、持続可能な社会の実現に向けて協働するプラットフォームです。企業間の信頼関係を基盤に、迅速かつ効率的なプロジェクト推進を実現しています。

今回の昆虫素材解析プロジェクトも、まさに「まかせた」の理念が結実した成果と言えるでしょう。島津製作所の最新分析機器、株式会社nullのヘルスケア分野における知見、そして株式会社BugMoの食用昆虫に関する専門知識が融合することで、これまでにないレベルの分析が可能となりました。

解析手法と成果:先端技術と専門知識の融合



本プロジェクトでは、島津製作所の高速液体クロマトグラフ質量分析計「LCMS-8060NX」と「LC/MS/MSメソッドパッケージ」を用いて、コオロギの成分を詳細に分析しました。その結果、400種類を超える化合物を特定することに成功。これにより、コオロギの生育管理や処理方法を最適化し、特定のコオロギに含まれるヒトの健康に有効な成分を特定することができました。

課題克服:複雑な成分構造と分析技術



昆虫は多様な成分を含み、その構造や量を正確に把握することは容易ではありませんでした。従来の技術では詳細な分析が困難だったため、本プロジェクトでは先端技術を駆使することでこの課題を克服しました。

今後の展望:持続可能な社会への貢献



この研究成果は、昆虫素材分野における生産体制や品質管理の改善に大きく貢献すると期待されています。詳細な成分情報に基づいた新たな商品開発や製造プロセスの最適化により、高品質な昆虫素材の安定供給が可能となり、昆虫食の普及が加速すると考えられます。

さらに、本プロジェクトで得られた知見は、他の食品素材や産業にも応用可能であり、未来の持続可能な食糧生産や資源の効率的な利用に貢献すると期待されています。

京都市との連携:お試し立地支援制度の活用



本プロジェクトチームメンバーである株式会社nullは、京都市「お試し立地支援制度」を活用して京都市に進出。本プロジェクトの推進にあたり、京都市からのサポートも大きな力となりました。

株式会社装舎:リベラルアーツを基盤とした総合的アプローチ



株式会社装舎は、リベラルアーツの思想を基盤に、多様な分野の知見を融合させた総合的なアプローチで事業展開しています。このアプローチが、今回のプロジェクトにおける成功にも大きく貢献したと言えるでしょう。

結論:未来の食卓を彩る革新的素材



本プロジェクトは、昆虫食の可能性を大きく広げる画期的な成果をもたらしました。安全性と品質への懸念を払拭し、昆虫素材が未来の食卓を彩る新たな選択肢となる日も近いかもしれません。

会社情報

会社名
株式会社装舎
住所
京都府京都市下京区中堂寺南町134京都リサーチパークASTEMビル8F
電話番号
050-1808-8557

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