Vicor新型DC-DCコンバータDCMの登場
2025年3月26日、アメリカ・マサチューセッツ州アンドーバーに本社を持つVicor Corporationは、新しいDC-DC電源モジュールシリーズ、DCM3717とDCM3735の販売を開始しました。この新商品は、48Vアーキテクチャへのスムーズな移行を可能にし、従来の12Vシステムにありがちな課題を解消します。
48Vアーキテクチャの利点
多くの業界において、高効率な電力供給が求められています。12Vよりも48Vアーキテクチャは、電力効率と電力密度が向上し、システムの軽量化を促進します。VicorのDCMシリーズは、40V〜60Vの入力電圧を、10V〜12.5Vに変換・安定化し、高い出力を実現します。特にDCM3717シリーズは750Wと1kWの出力があり、DCM3735は2kWまで対応します。
このDCMシリーズは、並列接続が可能なため、システムの電力レベルを迅速に拡張することができます。また、業界最高水準の電力密度305W/cm³(5kW/in³)を持つことにより、コンパクトな設計が可能になります。5.2mmの薄型SM-ChiP™パッケージは、放熱性能も優れています。
12Vから48Vへの移行を支援
産業やハイパフォーマンスコンピューティング、オートモーティブなど、様々なアプリケーションで48Vが支持されていますが、12Vシステムを持つ企業にとって、そのままでは新しいシステムに移行するのが困難です。ここでVicorのDCMシリーズが役立ちます。従来の12Vシステムにおいても、DCM3717やDCM3735を使用することで、48Vから安定化された12Vへの高効率な変換が可能になります。
特に、バッテリーテストなどの成長市場では、この移行が競争力を高めるカギとなります。VicorのDCMシリーズは、現在の設備投資を無駄にすることなく、高電圧から低電圧への効果的な電力連携を実現します。
Vicorの強み
Vicorは、ハイパフォーマンスコンピューティングや産業機器、自動車など、厳しい要件を持つ分野において、40年以上の経験を有しています。競争の激しい市場の中で、顧客の技術革新に寄与するため、モジュール型の電源システムソリューションを提供し続けています。高電圧からポイントオブロードへのフレキシブルな電力変換が可能で、多様なアプリケーションに対応できるラインナップが魅力です。
詳細はVicorのウェブサイトで確認できます。
Vicorについて
Vicorは、高電力密度と効率を実現した電源モジュールのリーダーであり、配電アーキテクチャと電力変換技術を進化させることで、顧客のニーズに応えています。詳しくは、
Vicorのウェブサイトをご覧ください。
Vicor及びBCM®はVicor Corporationの登録商標です。SM-ChiP™及びDCM™はVicor Corporationの商標です。