新たな3D CADの標準搭載がもたらすメリット
株式会社ダイテックは、建築設備専用の3D CADソフトウェア「CADWe’ll Linx」の最新バージョン「CADWe’ll Linx V6」を2025年4月25日にリリースすることを発表しました。この新バージョンでは、共同カイテック株式会社が製造したE-BD型絶縁バスダクト部材が標準搭載されており、設計者の作業を大幅にスピードアップします。
バスダクト設計がよりスムーズに
「Linx V6」には、E-BD型絶縁バスダクト(アルミと銅導体)の主要部材が組み込まれています。設計者はCAD上でバスダクトを選んでルーティングや部材の挿入を行うだけで、実際の製作と施工に即した設計が可能になります。これにより、設計にかかる時間が短縮され、現場でのスムーズな流れを実現します。
操作性と施工性の両立
「Linx V6」は、特に操作性にこだわり、描きやすさを重視した設計が施されています。2Dおよび3D両方のビューモードで作図やルーティングができ、さらには3D寸法線を使用したルートの微調整もサポートしています。これにより、施工現場を意識した柔軟な設計が可能になります。
自動作図機能の進化
また、設計者が配電方式や定格電流を選択すると、自動で製作可能な部材サイズを選定してくれる機能も搭載しています。これにより、手戻りを防ぎながらスムーズに施工図から発注図面への移行が実現します。さらに、部材の挿入時には、対象バスダクトの配電方式やサイズ情報を自動取得し、最適なサイズを自動的に挿入するため、作業が非常に効率化されています。
拾い表の自由なカスタマイズ
設計業務の効率化を図るために、拾い表は積算や発注に応じて自由にカスタマイズできる機能が充実しています。作成した表はExcelに出力し、編集した後に再インポートすることも可能で、業務フローを最適化することに大きく貢献します。
将来の展望
ダイテックでは、今後さらにバスダクトの発注依頼に対応する機能や、盤リストとの連携、自動サイズ計算機能など、さらなる拡張機能の実装を視野に入れています。設計から製作、発注までを一貫して効率化し、業界のニーズに応えるべく進化し続ける姿勢が窺えます。
会社概要
株式会社ダイテックは、1969年に設立され、主に建築業向けのCADの開発・販売を行っています。東京都品川区に本社を構え、住宅産業向けクラウドサービスなども手がけています。製品購入に関するお問い合わせは、公式サイトを通じて行うことができます。
今後の「CADWe’ll Linx V6」による新たな挑戦や進化にも、注目していきたいところです。