QPS研究所とRocket Labの新たな衛星打上げ契約
株式会社QPS研究所は、アメリカのRocket Lab社と、さらなる小型SAR衛星「QPS-SAR」3機分の打ち上げ契約を締結したことを発表しました。この契約は、2月に発表された既存の契約に続くもので、2026年以降に予定されています。現行の契約と合わせると、合計で7機のQPS-SARをRocket Labのロケット「エレクトロン」により打ち上げることになります。
独自の特徴を持つQPS-SAR衛星
QPS研究所のSAR衛星は、高頻度で地表を観測できる能力を持っています。これらの衛星は、天候や昼夜に左右されずに観測を行うことができ、地球環境や資源の監視などに役立っています。特に、複数の衛星から構成されるコンステレーションシステムは、信頼性高く地球観測を実現します。
Rocket Lab社のコメント
Rocket Lab社のCEO、Peter Beck氏は、「QPS研究所とのパートナーシップを拡大し、同社のQPS-SARを軌道に届けることができることを誇りに思います。私たちのElectronロケットを選んでいただき、迅速な宇宙アクセスを提供することにより、QPS研究所のコンステレーション拡張を支援します」と述べています。この強力なパートナーシップにより、QPS研究所は寝ている間にも宇宙で新しい展望を広げることができるでしょう。
CEOの意気込み
QPS研究所の代表取締役社長CEO、大西俊輔氏もコメントを寄せています。「2025年には、QPS-SAR9号機から12号機までの4機をエレクトロンで計画通りに軌道へ投入することができました。この成功は私たちにとって大きな信頼を与えてくれます。さらに、新たに3機の追加契約を締結できたことを嬉しく思い、これがQPS-SARコンステレーションの構築に向けた重要なステップだと確信しています」と語っています。引き続き、QPS研究所は着実に進展を遂げる意向を示しています。
QPS研究所の背景
QPS研究所は2005年に福岡で創設され、九州の宇宙産業の牽引役として知られています。九州大学との連携を通じて培った技術をもとに、国内外で様々な衛星開発に取り組んでいます。また、北部九州を中心に、全国25社以上のパートナー企業の協力を受けながら、宇宙技術の発展に寄与する姿勢を持ち続けています。さらに、今後の宇宙開発に向けても、挑戦を続ける姿勢を崩しません。
まとめ
QPS研究所とRocket Lab社の協業は、宇宙分野での新たな展望を切り開くものです。今後の打ち上げが成功することで、さらなる科学技術の発展が期待されます。私たちもその進捗を見守りながら、彼らの活躍を応援したいと思います。