オンセミ、Qorvo社からのシリコンカーバイド技術買収を完了
2025年1月16日、アリゾナ州スコッツデールに本社を構えるオンセミ(onsemi)は、Qorvo社からのシリコンカーバイド接合型電界効果トランジスタ(SiC JFET)技術の買収を完了したと発表しました。この買収は、合計で1億1500万米ドルに上る現金取引であり、Qorvo社の子会社であるUnited Silicon Carbideを含む技術ポートフォリオが対象となっています。
この新たな技術の追加により、オンセミはAIデータセンター向けの電源ユニットにおいて、高いエネルギー効率や電力密度を実現できるようになります。特に、SiC JFETは、その特性から電気自動車のアプリケーションでも重要視されており、バッテリー切断ユニットの効率と安全性を向上させる役割を果たします。また、産業用途においてもエネルギー貯蔵システムやソリッドステートサーキットブレーカーを実現することが可能です。
オンセミのパワーソリューションズ・グループを率いるサイモン・キートン(Simon Keeton)は、この技術の導入が同社のリーダーシップをさらに強化するとコメントしています。彼は「この買収により、私たちはAIデータセンターや自動車分野、さらに産業市場における電力密度と効率に関する課題を解決するための革新的な技術を提供できる」と述べ、技術リーダーとしての地位をより一層固める意向を示しました。
さらに、オンセミは今後もイノベーションへの積極的な投資を続け、包括的な電力システムソリューションを提供するための技術力を強化していく方針です。これにより、よりクリーンで安全なエネルギー管理が実現されることが期待されています。
オンセミについて
オンセミは、破壊的なイノベーションを推進し続け、自動車および産業市場での変革をリードしています。会社の主な焦点は、自動車の電動化、安全性、持続可能なエネルギーグリッド、産業オートメーション、および5Gとクラウドインフラなどのメガトレンドです。これらの分野において、オンセミは顧客の複雑なニーズに応える高度に差別化された製品を提供しています。
また、オンセミはFortune 500®企業として認識され、Nasdaq-100 Index®およびS&P 500®インデックスにも含まれるなど、その業界での地位を確立しています。オンセミの詳細については、公式ウェブサイト(
onsemi)を訪れてご確認ください。
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