パナソニックLAS社の社外1on1が若手社員の意識を変革
パナソニック株式会社のくらしアプライアンス社(LAS社)が、社外人材による1on1プログラム「YeLL キャリトレ」の導入を行いました。この取り組みは、特に入社3年目から5年目の若手社員のキャリアに対する認識を大きく変えたとして注目を浴びています。
社外1on1導入の背景
LAS社は、2022年4月の事業会社化を契機に実施した従業員意識調査で、若手社員のエンゲージメントスコアが低下していることに気付きました。特に、新しい業務負荷がかかる一方で、キャリアを振り返る機会が減少していることが課題として浮上しました。上司との1on1セッションでは本音を話しづらく、受け身な姿勢が常態化している状況でした。
こうした課題を解決するために、LAS社では「ななめメンター制度」と「社外1on1制度」の2つのアプローチを導入しました。これにより、若手社員が自らの感情や価値観を正確に認識し、主体的な行動を促進することを目指しました。
- - ななめメンター制度:入社3年目の社員が他部門の先輩から指導を受ける。
- - 社外1on1制度:入社4~5年目の社員が業務上の利害関係がない社外人材と対話する機会を提供。
プログラムの効果
「YeLL キャリトレ」の導入により、社員の自己理解やキャリア意識が大きく向上しました。具体的な数値でも証明されています。
- - 自分の価値観や信念を認識していると回答した社員が45.2%から92.3%に増加。
- - 主体的に新しい行動を取り入れているとする社員は48.4%から65.4%に上昇。
受講者からは、「自分の価値観を認識し、自分が大切にしたいことを言語化できた」といった感想も多く寄せられています。これにより、業務に対する向き合い方も変化し始め、より主体的かつ前向きに取り組む姿勢が生まれました。
参加者の声
参加した社員たちからは次のような感想が寄せられており、彼らの意識変革の一端を垣間見ることができます。
- - "自分からは行動していなかったが、変わる必要があると気づいた。"
- - "価値観や今後の課題を明確にすることができ、業務にも好影響を与えられると思う。"
人事責任者のC.ツェルメグさんは「若手社員は社外の人と話をする中で、自己の見方や対応次第で状況を変えられることに気づく」との手応えを述べています。
今後の展望
社外1on1プログラムは、今後も継続的に実施される予定です。ツェルメグさんは、「10年後には新たな上司部下の関係や組織文化が築かれていることが楽しみ」と期待を寄せています。
若手社員のキャリア形成を支援するこのプログラムは、エール株式会社のような新しいアプローチを通じて、企業全体の成長にも寄与することが期待されています。
詳細な情報やインタビューは、エール株式会社の公式サイトやオウンドメディア「LISTEN」にて公開されていますので、ぜひご覧ください。
エール株式会社の紹介
株式会社エールは、4,500人以上の社外人材を活用し、オンライン1on1を企業に提供しています。多様性を持った人材との対話を通じて、企業の組織改革をサポートしています。
- - 社名:エール株式会社
- - 所在地:東京都品川区東五反田
- - 設立:2013年6月4日
公式サイト:
エール株式会社