新たな観光振興施策: 那智勝浦町の取り組み
2024年11月15日、和歌山県の那智勝浦町役場にて、観光振興と地域経済の発展を目指す包括連携協定が締結されました。これは、株式会社シェアウィングとの連携により、歴史的な資源を活用したデジタルノマド誘致を推進するためのものです。
デジタルノマドとは
最近注目を集めている「デジタルノマド」という働き方は、リモートでIT関連の仕事をしながら、国境を越えて様々な場所に滞在するスタイルを指します。日本政府は2024年4月よりこの働き方をする人々に向けたビザの発給を開始し、国際的には約50カ国がデジタルノマドビザを導入しています。この新制度によって、日本でもデジタルノマドの受け入れが期待されており、観光業界にも変革をもたらす可能性があります。
那智勝浦町の魅力
那智勝浦町は「世界遺産と温泉と生まぐろの町」として知られており、その魅力は多岐にわたります。特に、神秘的な那智の滝や、熊野三山の熊野那智大社、さらには観音霊場である那智山青岸渡寺などが観光名所として人気を集めています。さらに、県内有数の温泉地でもあるため、訪日外国人にとって非常に魅力的な目的地となっています。
2023年には観光庁が選定した「高付加価値なインバウンド観光地づくりモデルトン」で、那智勝浦町も選ばれました。これによって、官民が協力して地域の観光振興に力を入れる体制が整いました。
国際競争と地域経済の発展
デジタルノマドの誘致は国際的な競争にさらされています。多くの国のリゾート地がデジタルノマドをターゲットにしており、日本はこの点では後発かもしれません。しかし、日本の観光地は魅力的であり、中長期滞在を希望するデジタルノマドにとって十分にアピールできる要素を持っています。国際的な視点からも、サステイナブルな観光を重視しながら、歴史的な資源を最大限に活用する取り組みは非常に重要です。
包括連携協定式の概要
この包括連携協定式は、那智勝浦町と株式会社シェアウィングの協力を象徴するイベントであり、観光分野での新たな施策の始まりを告げるものです。
- - 主催: 那智勝浦町、株式会社シェアウィング
- - 日時: 2024年11月15日(金)13:00~13:45
- - 場所: 那智勝浦町役場 2階 大会議室
- - 登壇者: 町長 堀 順一郎氏、代表取締役社長 佐藤真衣氏
会社紹介
株式会社シェアウィングは、「時を超え、大切にされてきた場で、縁をつむいでいく」を企業理念に掲げ、寺社に特化した宿泊・体験サービス「OTERA STAY」を展開しています。この企業の取り組みにより、那智勝浦町の魅力を広く発信し、地域の経済の活性化を図っていくことが期待されます。
詳しくは、
OTERA STAYの公式サイトをご覧ください。
今後、那智勝浦町がどのようにしてデジタルノマドを誘致し、観光振興に貢献していくのか、その行動に注目が集まります。