新型ハイパワーリードスイッチの登場
2023年、株式会社ベスタクト・ソリューションズ(福岡県行橋市)が業界最大の通電容量を誇る新型ハイパワーリードスイッチ「ベスタクト BRE型・BRG型」の販売を開始しました。この新製品は、長寿命で高信頼性を持つリレーやスイッチ、センサなど、あらゆる電子機器のニーズに応えることを目指しています。
ベスタクトの特長
新型ベスタクトの魅力は大きく三つにまとめられます:
1.
業界最大の通電容量
– ドライリードスイッチにおいて、最大13Aの通電を実現。他社の製品と比べて約2〜5倍の性能を誇ります。これにより、これまで複数本のリードスイッチを使用していた高容量の用途でも、1本のベスタクトで対応が可能となり、機器の小型化やコスト削減に寄与します。
2.
小型ながら大容量の高絶縁性能
– ベスタクトは最大150Wの接点容量を持ち、絶縁抵抗も10¹³Ωを実現。サイズは他社製品に比べ、約18%もダウンしており、ガラス管の長さは37mmと小型化にも成功しています。
3.
幅広い負荷への対応
– 微小負荷から誘導負荷まで広範囲の負荷に対応可能。たとえば、微小負荷であれば故障率が極めて低く、また大きな時定数の誘導負荷にも直接開閉が可能なため、保護回路が不要となります。
新たな用途の可能性
従来のリードスイッチでは難しかった誘導負荷機器の開閉ができるようになったことから、ベスタクトの導入により新たな用途が開発されることが期待されています。鉄道や電力など高い信頼性が求められる市場での採用が進むなか、ベスタクトはどのようにその役割を果たしていくのでしょうか。
選ばれ続ける理由
ベスタクトが数多くの業界で採用され続けている理由には、特殊な「ツイン接点構造」が挙げられます。この構造により、遮断時間を短縮し、接点の消耗を最小限に抑えることが可能です。そのため、長寿命化と高信頼性を実現しています。特に、最大で100msの誘導負荷機器を直接開閉できる点が多くの顧客に支持されています。
将来の展望
今後のベスタクトの展望として、ハイパワーリレーや高耐圧のリードリレー、誘導負荷デバイスを開閉するための新たなスイッチやレベルセンサなどへの活用が見込まれています。
また、2025年1月からは電子部品通販サイト「DigiKey」においてもベスタクトが取り扱われることが決定しており、より多くの市場での展開が期待されます。
このように、株式会社ベスタクト・ソリューションズの新型リードスイッチは、今後の技術革新とともに、様々な環境で高い信頼性をもって使われ続けることでしょう。
関連リンクやお問い合わせついては公式サイトをご覧ください:
ベスタクト公式サイト
会社情報
株式会社ベスタクト・ソリューションズ (福岡県行橋市)は、安川電機グループに属し、リレーやスイッチの製造・販売を行っています。信頼性の高い製品を提供し続けることで、安心・安全な社会の実現に寄与しています。