ダイバーシティ推進新たな一歩、顧問陣8名が参加する意義とは
公益財団法人 山田進太郎D&I財団が、ダイバーシティ&インクルージョン(D&I)の推進に勢いを増しています。この度、様々な分野でD&Iを強く推進している8名の専門家が顧問として新たに就任しました。この取り組みは、中高生女子が理系(STEM)分野に進むことを促進するための重要な一歩とされています。
目指す未来:理系女子の活躍拡大
同財団は2035年までに、STEM分野で大学に進学する女性比率を28%に引き上げる目標を掲げています。このビジョンを実現するため、多彩なプログラムを展開しており、その中でも注目を集めているのが「Girls Meet STEM」です。これは中高生女子向けのツアー型体験プログラムで、参加者が大学や企業の現場を訪れ、実際のSTEM体験を通じて自己の進路を考える機会を提供します。
新たな顧問陣の役割
顧問として迎えられたのは、各業界でD&I推進に秀でた専門家たちです。これには、人事の専門家やコミュニティリーダー、メディアの編集者などが含まれます。彼らの豊富な経験と知識は、財団の活動に大きな影響を与えることが期待されています。
顧問の一人、油田さなえ氏は「STEM分野のジェンダーギャップの解消は、社会の多様性と成長に不可欠です」と述べ、次世代が自らの道を切り開く手助けをする意義を強調しました。また、及川美紀氏は「ジェンダーギャップの解消は女性のみならず、全ての人にプラスとなる」と、よりフェアな社会の実現に向けた意志を表明しました。
「Girls Meet STEM」の重要性
「Girls Meet STEM」は、参加者にとって貴重な学びと経験を提供するプログラムです。このプログラムを通じて、女子中高生は自分の興味を広げ、STEM分野に対する理解を深めることができます。専門家との交流も行われ、具体的なキャリアパスについての具体的な情報が得られる機会も与えられます。
プログラムの公式サイトでは、企業や大学の参画についての詳細情報が公開されており、これからのSTEM教育の推進に向けた意欲的な企業・団体を受け入れています。
社会全体へのアウトリーチ
顧問陣の協力を得て、財団は「Girls Meet STEM」プログラムの参画企業をさらに増加させ、STEMの魅力を広める活動を行います。また、社会全体を巻き込んだムーブメントの創出を目指し、STEM分野の多様性を高めるために幅広いアウトリーチ活動を進めます。
顧問の川口あい氏は、「技術革新が進む中で、多様な視点が重要になっている」と言及し、理系女性の挑戦を支える活動の必要性を訴えています。さらには、酒井香世子氏が女子中高生が最大限の可能性を発揮する機会創出の重要性を述べ、未来への支援の力強い存在を示しています。
結論
公益財団法人山田進太郎D&I財団は、新たに8名の顧問を迎えてD&I活動を強化しています。中高生女子のSTEM分野への関心を高め、未来の選択肢を広げるこの取り組みは、教育現場や産業界における変革を促す重要な一歩であるといえるでしょう。未来の世代に向けた希望の光となることを期待しています。