柏木工の『ANIMASサイドチェア』が国際的なデザイン賞を受賞
岐阜県高山市に本社を置く柏木工株式会社は、同社の新作「ANIMAS(アニマス)サイドチェア ADC01」が国際的なデザイン賞である「Red Dot Award 2025」を受賞したことを発表しました。この賞は、ドイツのノルトライン・ヴェストファーレン・デザインセンターが主催するもので、プロダクトデザイン部門での栄誉です。
ANIMASサイドチェアの魅力
「ANIMASサイドチェア ADC01」は、私たちの生活において心と体の健康を意識したデザインが施されています。特に、パンデミック以降、人間の生活スタイルが大きく変わり、自然とのつながりや人との関係がより重要視されるようになってきました。このような背景を踏まえ、単に消費されるための木材ではなく、時間をかけて育った木を暮らしに取り入れる方法を追求する姿勢が、このサイドチェアに色濃く反映されています。
木の神秘性とダイナミズム
この椅子は、試作段階から木彫にこだわり、木の持つ神秘的な特性やダイナミズムを表現しています。特に関心を引くのは、その精巧なアームチェアとしての仕上がりです。量産にあたっては、5軸のNC加工機を駆使し、効率的かつ高精度な曲木の切削が行われています。また、接合に関する技術も格段に進化しており、高度な接合技術によって品質が確保されています。
デザイナーたちの思い
このプロジェクトに関わった企画担当者たちは、「気が遠くなるほどの木の一生を通じて、私たちができる最高の表現が新しい価値を生むと信じています」とコメントしています。技術担当の阿部亮佑氏も「私たちの持てる技術と先人たちの知恵を結集し、妥協のないものづくりに挑戦しました」と語り、ANIMASの開発にかける思い入れを強調しました。
Red Dot Design Awardについて
「Red Dot Design Award」は、1955年に設立されて以来、世界的に権威あるデザイン賞の一つです。毎年、約70の国から18,000件以上の応募があり、プロダクトデザイン、ブランド&コミュニケーションデザイン、デザインコンセプトの3部門に分かれています。この中で受賞作品は、革新性や機能性などの厳しい基準をクリアしたものだけが選ばれます。
受賞製品は、毎年エッセン・レッド・ドット・デザインミュージアムに展示され、受賞者は世界中のデザイナーが集う授賞イベントで栄誉を受けることになります。公式ホームページでも受賞作品を見ることができ、次回の発表は2025年の7月8日から行われます。
商品概要
ANIMASサイドチェアは、幅530mm、奥行520mm、高さ720mmで、座面の高さは430mm。価格は、ウォールナット材製のADC01Wが176,000円、オーク材製のADC01Aが125,400円(税込)です。受注開始日は2025年4月7日で、詳細は柏木工にお問い合わせください。
最後に
「ANIMASサイドチェア」は、ただの道具として存在するのではなく、暮らしに充足感を与えてくれる特別な存在を目指しています。今後もKASHIWAブランドのさらなる成長につなげていくことを期待されるこの椅子に、ぜひご注目ください。