NBCメッシュテックが開発した新型コロナ不活化技術、Cufitec®の実力とは

NBCメッシュテックの抗ウイルス技術Cufitec®が新型コロナウイルスに効果を示す

NBCメッシュテックが開発した『Cufitec®』は、一価銅化合物を用いた抗ウイルス技術です。この技術は、体外での試験を通じて新型コロナウイルス（SARS-CoV-2）に対する不活化効果を実証しました。特に、帯広畜産大学で行われた実験によって、Cufitec®を用いた場合、ウイルスが1時間で99.87%以上減少することが確認されました。

ウイルス不活化の実験結果

具体的な試験では、750μg/mLの一価銅化合物を含む分散液とウイルス原液を混合したところ、1時間後にウイルスが大幅に減少しました。さらに、繊維製品の試験機関QTECで行った実験では、Cufitec®加工した不織布で99.96％以上、加工したフィルムで99.99％以上の不活化効果が確認されています。この結果は、Cufitec®が新型コロナウイルスに対して非常に高い効果を持つことを示しています。

Cufitec®の特許技術

Cufitec®は2009年から研究が進められ、国際特許として登録されています。この技術は、ウイルスや細菌に対して効果的であり、衛生的な環境を提供するための重要な要素です。NBCメッシュテックは、Cufitec®によってインフルエンザウイルスやネコカリシウイルスに対しても効果を確認しており、様々な微生物に対する幅広い対応力を持っています。

メカニズムの解明

Cufitec®に含まれる一価銅イオンは、二価銅イオンよりも酸化されやすい性質を持っています。これにより活性酸素が発生し、微生物に対して強力な抑制効果を発揮します。このプロセスがCufitec®の即効性や高い抗ウイルス・抗菌効果を生み出しています。

今後の展望

NBCメッシュテックは、Cufitec®のさらなる開発を進め、清潔で安心な環境の創造に貢献することを目指しています。試験室での評価結果を踏まえ、実際の製品や使用環境での効果の確認も今後の大きな課題です。ウイルス感染症に対する新たな予防策として、Cufitec®は今後も注目される技術になることでしょう。