日立財団がSPIRALで研究助成業務を刷新
近年、研究助成業務の効率化と安全性の向上が求められています。その中で、スパイラル株式会社(東京都港区)は、公益財団法人日立財団(東京都千代田区)向けに、最新のローコード開発プラットフォーム「SPIRAL ver.1」を使用した新たな助成金申請システムを構築し、効率化を図りました。この革新的なシステムは、研究者が応募しやすい環境を提供するとともに、運営費用の大幅な見直しにも貢献しています。
導入の背景
日立財団は「倉田奨励金」事業を運営しており、独自の申請システムを使って申請者からの助成金応募を管理していました。しかし、この既存システムには、セキュリティの脆弱性、個別対応の煩雑さやメンテナンス性の低さといった課題が存在していました。これらの問題を解決するため、日立財団はシステムの刷新を決定しました。
この時、スパイラル株式会社に相談し、「SPIRAL ver.1」の使いやすさや費用対効果の高さを評価し、こちらのプラットフォームを選択しました。
システム概要
新しい「倉田奨励金申請管理システム」では、申請者がマイページを通じて申請書や関連書類を簡単に提出できる仕組みが整えられています。各分野ごとに自動で受付番号が生成され、申請データの管理がスムーズに行えるようになりました。さらに、不採択者への結果通知も一括でメール送信可能となり、作業負担が大きく軽減されています。
導入の効果
1. セキュリティの強化
「SPIRAL ver.1」は、堅牢なセキュリティ機能を標準装備しており、マイページやパスワードの管理も安全に行うことができます。
2. 効率的な結果通知
従来、個別で行っていた申請結果のメール連絡が一括でできるようになり、郵送費用や作業負担の削減に成功しました。これにより、社員はより重要な業務に集中できる時間が増え、生産性が向上しました。
3. メンテナンスの簡素化
事務局内でのシステム改修も可能となり、ノウハウを蓄積できる環境が整いました。これによって、他の業務にもシステムを利用することができ、さらに効率化が進みます。
4. コストの大幅削減
長期的に見ても、ランニングコストが約50%削減されるなど、経済的なメリットも大きいとされています。これにより、日立財団は今後の運営をより一層安定させていくとともに、さらなるサービス向上を目指しています。
今後の展望
日立財団は引き続き、構築したシステムの改善を進め、「SPIRAL ver.1」をさらに活用して業務効率を高める考えを示しました。スパイラル株式会社も、今後のサービス展開においてより高いセキュリティと利便性を提供することを目指しています。
今後、研究助成事業がさらなる進化を遂げ、効果的な支援が行なわれることが期待されます。
参考リンク
詳細な導入インタビュー記事は、
こちらからご覧いただけます。