田中煕巳氏の功績
2025-03-31 16:40:20

田中煕巳氏の東北大学国際功労賞授与式と記念講演を振り返る

田中煕巳氏の「東北大学国際功労賞」授与式と記念講演会



2023年3月21日、東北大学百周年記念会館(川内萩ホール)で、特別な式典が開催されました。この日は、2024年のノーベル平和賞を受賞した日本原水爆被害者団体協議会、通称日本被団協の代表委員である田中煕巳氏に、「東北大学国際功労賞」が授与される記念すべき日でした。式典には、約600名が参加し、教育と平和の重要性を再確認する機会となりました。

田中氏は1945年8月9日、13歳の時に長崎で被爆。当時の体験をもとに、平和活動に取り組んできました。1960年から1996年まで、東北大学工学部で教育と研究に従事した田中氏は、昨年のノーベル平和賞授賞式では、彼の団体を代表して受賞スピーチを行いました。今回の受賞式では、冨永悌二総長が田中氏の功績を称え、平和に対する尽力と東北大学との深いつながりについて語りました。

授与式では、冨永総長が田中氏に「東北大学国際功労賞」を授与しました。この賞は、東北大学の創立115周年を祝うために設立されたもので、田中氏は受賞者の中で13番目となります。また、郡和子仙台市長も参加し、平和教育への取り組みを紹介しながら、田中氏の長年にわたる平和と核軍縮への献身に深い敬意を表しました。

授与式の後には、田中氏による講演が行われ、彼の戦争体験や原爆の悲惨さに関するお話が参加者に共有されました。特に、核兵器が持つ恐ろしさを次世代に伝えることの重要性が強調され、参加者たちは真剣に耳を傾けました。さらに、東北大学工学部での思い出を振り返りつつ、学生たちへの期待について語る公開対談も行われ、会場は熱気に包まれました。

この授与式と講演は、参加者にとって平和と核軍縮の重要性を再認識する貴重な機会となり、田中氏の言葉が多くの人々の心に響きました。今回のイベントは、田中氏の功績を称えるだけでなく、未来へのメッセージでもあったのです。これからも田中氏のような平和の使者が育ち続け、核兵器のない世界を目指す取り組みが続くことを期待したいと思います。

詳細については、東北大学国際連携部国際企画課のウェブサイトをご確認ください。


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