サントリーグローバルイノベーションセンターが発表した最新の研究は、青いバラの分子育種に成功したというものです。この成果は、海外の園芸学関係者が集う国際会議「第32回国際園芸学会議(IHC2026)」で報告されました。この研究は、色素の組み合わせによるコピグメント効果を利用して、バラの花色を青みを帯びさせる手法に基づいています。
研究テーマと背景
サントリーは1990年から、青いバラの開発プロジェクトに取り組んできました。青いバラはかつて「不可能の象徴」とされていましたが、2004年には世界初の青色素「デルフィニジン」を蓄積した青いバラの開発に成功。その後も研究を重ね、より威力のある青色を実現すべく努力を続けてきました。今回の研究はその延長線上に位置しており、より青みの強い花を育种するための新たな手法を提案しています。
研究方法
この研究では、デルフィニジン型アントシアニン(Del-An)とフラボンC-配糖体(FCGs)の組み合わせに着目しました。最初に、どの成分の組み合わせが花色を青みがかるかを試験して選定し、次にそれを実現するために必要な遺伝子をバラに導入しました。これにより、新しい色素の蓄積と花色変化を観察しました。
研究成果
試験の結果、特に効果的だったのはマルビンというDel-Anの一種と、FCGsのイソビテキシンやイソオリエンチンの組み合わせでした。この組み合わせにより強いコピグメント効果が得られ、実際にviolet-blueの花色が発現しました。また、FCGsの配合量を増やすことでさらに青色が際立つという結果も得られました。さらに、コロンビアで3年間栽培した結果、自然環境下でも青みのある花色が安定して見られることが確認されました。
今後の展望
2004年の青いバラの開発成功以降も研究は続いていますが、今回の成果はその挑戦の新たな一歩となります。今後は、植物の持つ色のメカニズムをさらに深く探求し、再構築を図ることが必要です。その過程で得られる知見は、他の植物への応用も期待され、植物科学の発展に寄与することでしょう。また、サントリーグローバルイノベーションセンターは、顧客価値の向上を図りながら、先端技術と自然科学を融合させた研究を追求していきます。サントリーの新たな挑戦は、この分野での革新を促し、魅力あふれる未来の花を創り出すことを目指しています。
さらなる情報は、サントリーグローバルイノベーションセンターの
公式サイトをご覧ください。また、青いバラへの挑戦の詳細については、
こちらをチェックしてください。