東海エレクトロニクス、SaaS型ERPの導入で業務改革
東海エレクトロニクス株式会社(名古屋市中区)は、業務の生産性を向上させるために、SAPジャパンが提供するSaaS型ERP「SAP S/4HANA® Cloud」を本社および関連会社に導入しました。本プロジェクトの導入は2024年10月に完了し、業務プロセスとデータの標準化を実現しています。これにより、経営の意思決定も迅速化されており、高い業務安定性を保っています。
自社の中期経営計画に基づく取り組み
東海エレクトロニクスは、中期経営計画「Move for Future 2025」において、「業務プロセス改革、情報インフラ強化」を重要な戦略の一つに掲げています。この一環として、販売、購買、物流、経理、財務などの業務を対象にSAP S/4HANA Cloudを採用しました。今回の導入は、単なる現行システムのアップグレードにとどまらず、業務プロセスの標準化とデータの一元化を目指した新しいシステム変革を伴っています。
特に、西部の専門商社特有の業務に対しては徹底的に標準化し、Fit to Standardのアプローチを用いて新規導入いたしました。これにより、ERPのコアに手を加えずに必要な機能を追加できる「クリーンコア」が実現されました。この取り組みは、取引先との業務連携を円滑にし、必要に応じて機能要件を調整することを可能にしています。
シグマクシスの支援によるチェンジ・マネジメント
この大規模なプロジェクトでは、株式会社シグマクシスが支援を行い、SaaS型ERPの導入経験と専門商社の業務知見を基にしたチェンジ・マネジメントを推進しました。標準化に伴う課題解決や従業員の意識改革も重要な要素であり、これらの支援により、プロジェクトの成功が加速されました。
新たな価値創造に向けた前進
このような環境の整備を通じて、東海エレクトロニクスは業務生産性を一層向上させ、標準化されたデータを戦略的に活用していく考えです。今後も「新たな価値を創造するソリューションプロバイダーとして、お客様のかけがえのないパートナーに」をモットーに成長を目指し続けます。
SAPジャパンとシグマクシスは、その後も東海エレクトロニクスの挑戦に協力していく方針です。業界の変革をリードしていくこのプロジェクトは、他の企業にも大きな影響を与えることでしょう。
サマリー
東海エレクトロニクスが導入したSaaS型ERP「SAP S/4HANA Cloud」は、業務の標準化を加速し、経営基盤を強化する重要な役割を果たしています。これを基に、新たな価値を創造し、更なる成長を目指す姿勢は多くの企業にとって示唆に富んだ選択肢となるでしょう。