住友重機械、横須賀に新たなイノベーション拠点を開設

住友重機械工業株式会社が新たに設立した革新的な研究拠点「技術研究・創発棟 Cs’-Lab＋」が、神奈川県横須賀市に完成しました。この施設は、横須賀製造所内に位置し、2025年4月21日に盛大な開所式を迎えました。

新施設の概要

施設は、地上6階建てで、総面積は約19,600平方メートルに及び、約700名を収容することが可能です。技術研究所が中心となっており、さまざまな先端技術の研究と実験が行われる予定です。また、IoTやAI、データサイエンス、自動化、そして脱炭素技術に特化した設備が整えられ、従来の研究開発の枠を超えた取り組みが期待されています。

コンセプトとデザイン

「創発する空間」をテーマにしたCs’-Lab＋では、住友重機械の各事業部門や関連会社、お客様とのコミュニケーションを活性化させる空間が設けられています。この新しい拠点の設立は、住友重機械のパーパスである「人と社会を優しさで満たす」というビジョンに基づいています。

名称の由来

「Cs’-Lab＋」の名称は、Choose（選ぶ）、Connect（つなぐ）、Create（創る）の3つのCに由来しています。この命名には、柔軟に選べる働きやすい環境を提供し、様々な人々がつながることで新しい価値が生まれるという意味が込められています。また、Lab＋の「+」は、研究だけでなくコミュニケーションスペースやギャラリー、食堂など多様な機能を持つことを示しています。

環境への配慮

新施設は、環境負荷の軽減や省エネ設計にも特に配慮されており、屋上には太陽光発電設備が設置されています。そのほかにも、高効率な空調機や照明設備を導入しており、エネルギー使用の最適化が図られています。この取り組みにより、建物の省エネルギー性能は最高ランクの6つ星評価も取得しました。

設備とコミュニケーションスペース

1階には当社グループの技術や主力製品を紹介するギャラリーが設置され、来訪者が会社の取り組みや技術に触れられるようになっています。食堂「SumiCafe」や「カタリストパーク」といった多様なコミュニケーションスペースも整えられ、社員間の情報交換や社外との交流を促進する場となるでしょう。

開所式の様子

開所式には横須賀市長の上地克明氏をはじめ、関係者が訪れ、盛大なテープカットが行われました。参加者は、当社の将来の発展に期待を寄せつつ、施設の開設を祝福しました。

多様な人材が集まり、相互に影響し合うことで新たな技術が生まれることを目指す「技術研究・創発棟 Cs’-Lab＋」。今後の研究成果に大いに期待が寄せられます。