大空間向け除菌実験
2020-10-30 13:01:47
Zepp Hanedaでの大空間向け除菌システムの実証実験の成果
Zepp Hanedaにおける大空間向け除菌システムの実証実験
2023年に行われたZepp Hanedaでの除菌システムの実証実験は、さまざまな企業が協力し、食品添加物利用による新たな除菌技術の有効性を確認する重要なプロジェクトです。この実験には、株式会社空間除菌をはじめ、東洋熱工業、新晃工業、NSFエンゲージメントの各社が参加しました。経済や社会の新たなニーズに応えるため、空間における安全性の向上を目指しています。
1. 実証実験の目的と概要
この実証実験の主な目的は、空調設備に取り付けた大空間向け除菌システムの効果を検証することです。対象となったホールの室内体積は11,920m³で、空調による外気量は93,800m³/h、換気回数は7.9回/hです。1階の客席とステージ部分をカバーするために、4台の空調機が使用され、各空調機には複数の噴霧ユニットが取り付けられました。これにより、クロラス酸水の微細ミストがホール内に供給されます。
2. 実証実験の具体的な検証結果
実験は、空調設備を介してクロラス酸水を噴霧する方法で行われました。4台の空調機に付設された計12台の噴霧ユニットからは、30分間の噴霧後に30分の休止を繰り返しながら、ホール内の空気中の粒子を測定しました。この測定では、異なるサイズの粒子に対する効果を確認しました。
クロラス酸水は、換気によって減少する菌数を相殺する運転条件を特定することに成功しました。具体的には、0.3~0.5ミクロンのサイズにおけるミストの噴霧が、効果的に菌を減少させることを示しています。さらに、噴霧前後の空気を採取し、菌数を測定した結果、噴霧開始から1時間後には明らかな除菌効果が現れ、その後も続けて減少が確認されました。最も効果が顕著だった時点では、噴霧前と比較して最大93.3%の菌数減少が見られました。
3. 参加企業の役割
このプロジェクトには各企業が異なる役割を果たしています。株式会社空間除菌は噴霧ユニットを開発し、東洋熱工業は空調設備に関連する検証と工事を担当しています。また、新晃工業は空調設備に関する多様な検証を行い、NSFエンゲージメントは実証実験の計画立案と取りまとめを実施しました。
4. 空間除菌の未来
株式会社空間除菌は、クロラス酸水の噴霧器を開発し、さまざまな企業や自治体に導入を進めています。空間除菌の技術は、特に新型コロナウイルスの影響を受けた現代社会において、ますますその重要性が増しています。今後、さらなる技術革新と普及が期待されます。
この実証実験は、繁忙なコンサートホールの環境においても新しい除菌方式が効果を発揮できることを示しました。私たちの生活空間がより安全で快適なものになるための第一歩として、今後の展開に注目です。
会社情報
- 会社名
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株式会社NSFエンゲージメント
- 住所
- 東京都品川区北品川6-7-29ガーデンシティ品川御殿山3F
- 電話番号
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