岡山大学発ベンチャーが地域の未来を創る
2025年9月9日、岡山コンベンションセンターでは岡山市主催の初のシンポジウム「岡山スタートアップスクラム」が開催されました。このイベントは地域企業との共創促進やスタートアップの成長支援を狙いとしており、約500人もの参加者で賑わいました。
会場では基調講演やパネルディスカッションが行われ、さらに15社によるピッチセッションやブース展示が行われ、地域のスタートアップエコシステムの未来に向けた情熱が交錯しました。特に注目されたのは、岡山大学から派生した2つのベンチャー、株式会社ABABAと株式会社Aqzooです。
岡山大学発ベンチャーの紹介
株式会社ABABA
ABABAは、学生と企業との最適なマッチングを実現することを目指す採用支援サービスを展開しています。就職活動中の学生が自らの経験を活かすことで、企業にとっても新しい人材発掘の機会を提供しています。製品やサービスがかつてないほどスピーディーに進化する中、従来の雇用形態とは異なる新たな職業の形を提案しています。
株式会社Aqzoo
一方、Aqzooは水族館に行けない人々へ向けて、オンライン配信による臨場感あふれる水族館体験を提供する新しいプラットフォームです。この取り組みは、物理的な制約を超えた形での体験提供を実現し、多くの参加者から高い関心を集めました。
イノベーションを可能にする環境
このイベントでは、岡山大学が設立した「KIBINOVE」と呼ばれる共創イノベーションラボに関する情報も紹介されました。ここでは、大学内部の研究成果を地域社会に還元し、企業と共同で新たなビジネスモデルを創出するための研究や取り組みが行われています。また、2025年12月には「岡山大学R&D Showcase」というイベントが予定されており、さらなる地域との繋がりを深める場となることでしょう。
さらに、岡山大学は地域のイノベーションの中心拠点として、「岡山イノベーションコンソーシアム」を設立し、地域企業や行政との連携を強化しています。この取り組みは、地域の活性化だけでなく、日本全体のスタートアップエコシステムを活性化させる重要なカギとなるでしょう。
期待される未来の展開
岡山大学は、今後も地域発のベンチャー企業をサポートし、新たなイノベーションの拠点を目指します。参加者たちは、岡山大学の取り組みに大いに期待を寄せており、地域と世界を繋ぐ架け橋としての役割を果たしていくことが求められています。大学が持つ特性を生かした研究活動と起業支援が、岡山を国内外に知らしめる大きな一歩となれば幸いです。岡山大学の今後の取り組みから目が離せません。