千葉大学での授業づくりハッカソンイベント
2024年7月20日、千葉大学の藤川研究室とNPO法人企業教育研究会(ACE)の共同により、教員を目指す高校生、大学生、大学院生を対象とした授業づくり体験イベント「授業づくりハッカソン」が開催されました。この取り組みは、学校と企業、大学が連携し、教育により多くの人が関与できる社会の実現を目指すものです。
授業づくりハッカソンとは
「授業づくりハッカソン」は、参加者が短期間で学校の授業プランを開発することを目的としたイベントです。この形式は、教育現場における新しい視点を取り入れ、教員志望の学生たちに企業教育研究会の特徴である「企業との協働」の面白さを体験してもらうことを重視しています。
協力企業には、株式会社ZOZO、千葉銀行、株式会社ディレクションズ、LINEヤフー株式会社などが名を連ね、各企業の知見を生かした授業案を参加者が共同で考え出しました。運営に関してはACEに所属する学生スタッフが中心となり、イベントには53名の参加者が集まりました。
イベントの流れ
当日は参加者が八つのグループに分かれ、それぞれのグループが特定の企業と連携した授業プランを策定しました。企業の担当者と積極的に意見を交わし、どのようにして子どもたちが実体験を通じて学ぶことができるかを探ります。
最終的に、各グループは完成した授業プランを発表しました。内容は多岐にわたり、学生たちが企業のスキルを実際に学ぶ内容や、多様性に対する理解を深める授業、企業の地域貢献について学ぶプラン、最近話題の生成AIを活用した授業案などが含まれました。
参加者の声
イベントを終えた参加者からは様々な反響が寄せられました。高校生の一人は、「先生になるための良い経験となり、初めて授業を作る楽しさを実感しました」と語り、大学生や大学院生も「異なるバックグラウンドを持つ人々と意見交換ができ、新たな体験ができました」といった感想を述べています。
主催者の思い
主催者である千葉大学の藤川教授は、「企業の方々とのコミュニケーションによって、参加者のアイデアがどんどん広がっていった。短時間で質の高い授業案が完成したことは、自信を持って次につなげてほしい」と評価しました。
企業教育研究会(ACE)の取り組み
NPO法人企業教育研究会(ACE)は、教育に企業のリソースを活かした授業を展開し、これまでに100社以上の企業との連携を実現しています。全国の学校に無料でオリジナル授業を提供し、年間約5万人の子どもたちに教育機会を届けています。「誰もが教育に貢献する社会」の実現に向けて、今後も多様なイベントや授業を展開していく予定です。
このようなイベントを通じて、教育に対する新しい視点や価値を見出すきっかけとなることを願っています。