ゴルフ場でのロボット革命
2024年10月4日、USEN-ALMEXとBear Roboticsが提携し、配膳ロボット「Servi Plus」を日本国内のゴルフ場で販売する独占契約を結ばれました。この取り組みは、多くの産業が直面している人手不足の問題を解決し、新しい顧客体験を提供することを目指しています。
国内ゴルフ場の現状
日本のゴルフ場は、地理的な理由や勤務時間の特性から、特に人材確保が困難な状況にあります。特に、ゴルフ場のレストランでは、混雑が予想されるタイミングに合わせて料理の提供を行う必要があるため、ホールスタッフの不足は深刻です。これにより、料理が遅れたり、冷めてしまったりといったトラブルが発生しており、その結果、利用者数の減少が懸念されています。
取り組みの背景と目的
USEN-ALMEXは、25年以上にわたりゴルフ場向けに自動精算機やパーソナルキャディロボットなどを提供してきました。Bear Roboticsは、AI技術を駆使し、配膳ロボットを開発。これまでに日本の多くのゴルフ場に約200台を導入しています。このパートナーシップにより、ゴルフ場内のレストラン運営の効率性を高めながら、顧客体験の向上を図ることができます。
配膳ロボット「Servi Plus」の特徴
「Servi Plus」は最大40kgの荷物を運ぶことができ、16皿以上の料理を一度に配膳できます。これにより、4名一組でプレーするゴルファーへのサービス提供がさらにスムーズになります。
安全でスムーズな走行
最小幅65cmの道を通ることができ、狭い通路でもスムーズな動きを実現。高品質なサスペンションを持ち、最大12mmの段差や7度の傾斜にも対応。飲み物や料理をこぼさず搬送できる設計となっています。
共同作業の実現
複数のロボットが互いに位置を検知し、協力して作業を行うことができるため、混雑時でも迅速な対応が可能です。
シリコンバレー基準の品質
シリコンバレーでの厳しい品質基準に従って製造されており、高い安全性と信頼性を有しています。この革新技術により「Servi Plus」は新たな配膳ロボットのスタンダードとなります。
今後の展望
USEN-ALMEXは、ゴルフ場だけでなく、ホテルや温浴施設などのその他の業態でも「Servi Plus」の導入を進める考えです。両社は顧客に対して、より効率的なフロント業務を提供し、サービス向上に貢献していくことでしょう。
会社概要
USEN-ALMEX
- - 所在地:東京都品川区上大崎三丁目1番1号 目黒セントラルスクエア
- - 設立:1966年6月
- - 事業内容:自動精算機、ホストコンピュータなどを通じて業務効率化を図るITトータルソリューションの提供。
Bear Robotics
- - 所在地:アメリカ合衆国カリフォルニア州レッドウッドシティ
- - 設立:2017年5月
- - 事業内容:自動走行型AIロボットの開発と製造。ホスピタリティ業界や医療業界での導入実績があります。
このように、USEN-ALMEXとBear Roboticsの提携は、国内ゴルフ場の働き方改革を促進し、顧客に新たな体験を提供する重要なステップとなります。