福利厚生を活用した新たな賃上げ手法が注目を浴びる
株式会社エデンレッドジャパンが、2024年にスタートしたプロジェクト「#第3の賃上げアクション」が、公益社団法人日本PR協会主催の「PRアワード2025」でシルバー賞を受賞した。これは、従業員の実質手取りを増やす新しい賃上げの概念が社会的に評価されたことを意味する。
「第3の賃上げ」とは?
従来の賃上げ方法は、定期昇給やベースアップに頼ってきたが、「第3の賃上げ」は福利厚生を通じて実質的な手取りを増やすことに注目している。福利厚生は一定の条件下で税金や社会保険料の影響を受けないため、就業者にとって実質的に手取りを増やす仕組みとして有効である。この新たなアプローチは、ただ給与を上げるのではなく、全体的な生活支援の視点から考えられている。
このプロジェクトの背後には、エデンレッドジャパンが提供する食事補助サービス「チケットレストラン」がある。このサービスは、企業が従業員に対して生活費の負担を軽減するために導入されており、実際にすでに160社以上がこの理念に賛同している。
PRアワード受賞の背景
「PRアワード2025」は、優れたPR活動を表彰するために毎年開催されているもので、今回で26回目の開催となる。今年度のエントリー数は98作品に上り、その中から「#第3の賃上げアクション」が注目を浴び、シルバー賞に輝いた。審査員からは、BtoBサービスが賃上げという社会的な文脈に着目し、実施計画が戦略的に設計されていることが評価された。
新たな社会的視点の確立
エデンレッドジャパンの代表取締役社長である天野総太郎氏は、今回の受賞を喜び、多くの企業がこの「第3の賃上げ」を通じて従業員の生活を支える手段を選択することに期待を寄せている。物価上昇の影響を受け、従業員の実質的な手取りが減少する中、福利厚生を利用した新たな生活支援策の必要性が高まっていることを強調した。
企業と国の取り組み
今回の活動は、企業の競争力高める手段としても注目されており、福利厚生の補助が賃上げ効果を生むという認識が広がることが期待されている。現在、食事補助制度の見直しが議論されている中、政策面でも変化が起きる可能性がある。また、この取り組みを通じて、多くの企業との連携が進むことで、日本経済の持続可能な成長に貢献することを目指している。
エデンレッドジャパンの展開
エデンレッドジャパンは、食に特化した福利厚生サービス「チケットレストラン」を展開しており、リーダーシップを発揮している。35年以上の実績を誇り、国内では3,000社以上の導入実績がある。さらに、23年3月にはUber Japanと提携し、サービスエリアを広げ、従業員のニーズに応じた食事補助サービスへと進化を遂げている。
エデンレッドグループは、全世界で働く人々の生活を支えるために、さまざまな福利厚生プログラムを提供しており、企業の魅力を高め、地域経済の活性化を目指している。調査によれば、福利厚生の充実は企業の雇用力を高め、結果として持続可能な成長に寄与するとされている。
結論
「#第3の賃上げアクション」は、給与だけに依存しない新たな選択肢として、企業や従業員にとって重要なアプローチとなっている。この動きが広がることで、働く人々の生活がより良くなり、日本全体の経済成長にもつながることを期待したい。