モースマイクロの新Wi-Fiルーター「HalowLink 1」に注目
2024年12月12日、オーストラリアのモースマイクロ(Morse Micro PTY. LTD.)は、新たに「HalowLink 1」というWi-Fi HaLowルーターを発表しました。このルーターは、IoT(Internet of Things)デバイスの接続性を新たなレベルへ引き上げることを目指しています。モースマイクロは、このデバイスを通じて、Wi-Fi HaLowの力を最大限に引き出すことができるよう設計されており、先進的な通信性能を提供することが期待されています。
HalowLink 1の特徴
HalowLink 1は、接続性の新たな基準を打ち立てることを目指したクラス最高の評価ツール及びリファレンスデザインです。GL.iNetとの協力により、IoT評価ツールラインナップが拡充されたこのルーターは、高いスループット、拡張された通信範囲、そして低消費電力を実現する能力を備えています。これにより、さまざまなユースケースに対応可能なオールインワンデバイスとして機能します。
柔軟性と高機能を兼ね備えた設計
HalowLink 1は、モースマイクロのWi-Fi CERTIFIED HaLow™ MM6108シリコンを搭載しており、新たなIoTアプリケーションの通信範囲を確保するために特別に設計されています。また、幅広い帯域幅のサポート(1/2/4/8 MHz)に加え、Mediatek MT7621AデュアルコアCPUとMT7603Eの統合により、Wi-Fi HaLowと従来のWi-Fiデバイス間のスムーズな通信が可能です。
HalowLink 1の主な用途には以下が含まれます:
- - Wi-Fi HaLowネットワークの構築: このルーターをアクセスポイントとして活用し、Wi-Fi HaLow対応デバイス用のネットワークを簡単に構築できます。
- - レガシーデバイスの接続: HaLowLink 1を利用して、既存のデバイスをWi-Fi HaLowネットワークに接続し、使える範囲を広げることが可能です。
- - ネットワークの通信範囲拡大: 2.4GHz Wi-Fiネットワークを拡張し、通信の充分な範囲を保つことが出来ます。
- - 仮想ワイヤの実現: イーサネットケーブルを使用することなく、Wi-Fi HaLowによる長距離接続を設定することが可能です。
開発者への新たな扉
モースマイクロの共同創設者であり、CEOのマイケル・デニル氏は、「HalowLink 1は単なるアクセスポイントではなく、IoTネットワークのゲームチェンジャーです。小型で柔軟なプラットフォームは、多彩な接続が求められるIoT環境において大きな可能性を秘めています。」と述べています。また、GL.iNetの最高技術責任者アルフィー・ジャオ氏も、この製品の開発に関与することができたことを誇りに思い、業界全体の接続性に革命をもたらすと期待を寄せています。
展開と未来の展望
すでに選定されたOEMおよびISP顧客に対しては、HaLowLink 1のサンプルセールが行われており、2025年第1四半期以降には、Mouserを介して99ドルで幅広い開発者コミュニティに向けた販売が開始されます。これにより、さまざまなIoTアプリケーションでのイノベーションを望むユーザーに、新しいツールが提供されることになります。
モースマイクロは、今後もIoT市場のニーズに応えるべく製品の開発を続け、接続性を高めて行くことでしょう。活況を呈するこの分野で、HalowLink 1がどのように他の製品と差別化されていくのか、注目が集まります。詳しい情報については、
モースマイクロの公式サイトを参照してください。