日本で開催された世界食品安全会議2018
2018年に日本で初めて開催された世界食品安全会議(GFSI)は、過去最高の参加者数を記録し、大成功を収めました。この会議では、食品安全を巡るさまざまな技術革新と未来のビジョンが議論され、政府や企業の重要なコラボレーションが促されました。
会議のハイライト
本会議の特筆すべきポイントとして、GFSIが発表した最新のベンチマーキング基準があります。これは、優れた食品安全システムを構築するために必要な要素を定義し、食品安全認証制度の評価を円滑に行えるようにするためのガイドラインを提供します。
また、官民の連携をさらに強化するために、国際金融公社(IFC)との新たなパートナーシップや、チリの食品安全機関ACHIPIAとの戦略的連携についても議論されました。これにより、GFSIのグローバル・マーケット・プログラムに基づき、チリ国内の食品安全を強化する取り組みが具体化されていく予定です。
首相からのメッセージ
オープニングセレモニーでは、日本政府のGFSIへの支援を象徴する形で、安倍晋三首相のビデオメッセージが上映されました。首相は、会議の参加者を歓迎し、これは日本が長年にわたり食品安全保護にどれほど努力してきたかを示すものだと強調しました。
企業の取り組みと発表
会議では、イオンや味の素、ユーグレナといった企業が自身の取り組みや食品安全に関するプレゼンテーションを行いました。また、鈴木大地スポーツ庁長官も登壇し、2020年の日本における国際イベントに向けての食品安全の重要性について触れました。アスリートやスポーツファンを迎える準備が進む中、食品安全がどのように関連してくるのか、その意義を語る貴重な機会となりました。
次なる展望
そして、次回の「世界食品安全会議」は2019年にフランス・ニースで開催されることが明らかにされ、今後の国際的な食品安全への取り組みが期待されています。食品安全は、国境を越えて多くの人々の健康に直接影響を与えるテーマであり、今後の議論に注目が集まります。
GFSIの役割
世界食品安全イニシアチブ(GFSI)は、食品安全の管理を通じてフードサプライチェーン全体の安全性を向上させる役割を担っています。小売業や製造業、フードサービスなど、さまざまな業界の専門家が協力し、知識と経験を共有しながら取り組みを進めています。GFSIの運営は、国際的な業界ネットワークであるザ・コンシューマー・グッズ・フォーラム(CGF)が行っています。詳細については
GFSIの公式サイトで確認できます。