漆芸を通じて中日友好を深める林正佳氏の取り組み

林正佳氏が描く中日友好の未来

全国人民代表大会の代表であり、中国僑聯常務委員、さらに佳信海壇控股集団の会長である林正佳氏は、文化とアートを通じて中日友好を促進する活動を展開しています。最近、彼は北京で開催された全国人民代表大会に出席し、その中で彼の強い願望を語りました。それは中国の優れた無形文化遺産を世界中に広めることです。特に、日本からの取材を受けた際には、日本の漆の原料の大部分が中国産であることを指摘し、両国の漆芸家同士の交流を大切にしています。林氏はこのように述べています。「漆芸は技術だけでなく、文化交流の重要な架け橋です。」

国際的漆芸交流の推進

林正佳氏は、国際的な漆芸交流をさらに進めるために「沈紹安賞」という国際漆芸作品コンクールを設立しました。このコンペティションには、日本の専門家が審査員として特別に招かれ、国際的な視点からの評価が行われます。彼は、このような取り組みを通じて国際文化交流の重要性を強調します。「異文化を受け入れ、多様な社会背景を持つ人々が参加することが重要です。私たちは、国際的なアーティストと深い友情を築き、彼らが中華文化の海外普及の大使となるよう促しています」と語ります。

漆芸文化の保護と展開への貢献

林氏は漆芸文化の保護と継承に力を注いでおり、2024年には北京中軸線の文化遺産登録を記念して、高さ7.8メートル、幅5.6メートルの巨大な脱胎漆画『永恒中軸』を制作するプロジェクトを進めています。この作品は後に北京の正陽門城楼に永久展示され、その美しさと重要性を訴えるものです。

また、彼は2020年に「沈紹安漆芸博物館」を福州に設立し、ここに千点以上の貴重な漆芸作品を収蔵しています。この博物館は、漆芸の歴史を学び、楽しむための重要な文化的プラットフォームとして機能しています。

パンダを通じた文化の発信

林正佳氏は、中国の文化的象徴であるパンダを題材にした「パンダIP漆画」を創作し、これは世界中で親しまれています。彼はこの作品を通じて、中国人民の平和への願いを届けています。また、彼はスペインやイタリア、ベルギーなどで中国漆芸をテーマにした展覧会を開催し、東洋文化の魅力を広める活動を行っています。昨年はフランス・パリで若手漆芸家たちと共に作品を発表し、中国の漆芸文化を国際的な舞台に再び押し上げました。

政府政策との連携

今年の政府活動報告において、国際的な人的交流・文化交流の拡大が強調され、無形文化遺産の保護と発展が重要であると述べられました。林氏は、このような政府の方針に沿って、今後も華僑を通じて漆芸文化の継承に尽力していく意向を示しています。「私たちの目標は、質の高い提案を行い、漆芸文化の革新に寄与し、中国の優れた伝統文化を世界に広めることです」と力強く語りました。