UCCが世界初の水素焙煎コーヒーを量産に成功！環境に優しい新たなコーヒー製造へ

UCCが世界初の水素焙煎コーヒー量産を始める

UCC上島珈琲株式会社が新たに取り組む水素焙煎コーヒーの量産が、2023年4月より開始されました。これは、環境に優しい方法でコーヒーを製造するための大きな一歩であり、持続可能なコーヒー産業への貢献を目指すものです。

新しい焙煎技術「HydroMaster」

UCCが開発した大型水素焙煎機「HydroMaster」は、これまでの焙煎方法と異なり、水素を熱源とすることでCO2排出をゼロにしています。これは、カーボンニュートラルに向けた取り組みの一環であり、UCCの掲げる「より良い世界のために、コーヒーの力を解き放つ。」という理念に基づいています。

従来、コーヒー焙煎の熱源として天然ガスなどの化石燃料が用いられていましたが、これによりCO2が排出されていました。UCCは水素を利用することで、環境への影響を軽減し、よりサステナブルな製品を提供しようとしています。

サステナビリティへの取り組み

2022年から始まったこのプロジェクトは、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の助成事業でサポートを受けています。UCCは、サステナビリティ指針を制定し、『2040年までにカーボンニュートラルの実現』を目指しています。水素皈焙煎技術の導入は、この目標に向けた重要なステップと位置付けています。

2023年9月には富士工場に水素焙煎機の導入が決定し、開発は着実に進展。当初の目標は従来の熱源と同様の味を再現することでしたが、試験を重ねる中で水素焙煎特有の味わいを楽しむことができると確認されました。

新製品のラインナップ

4月23日からは、業務用・家庭用を含む全7品の水素焙煎コーヒー製品が順次発売されます。ラインナップには、レギュラーコーヒー豆、ドリップポッド専用カプセル、飲料製品などが含まれ、いずれも水素を熱源とした新しい焙煎技術によって作られています。特に、これらの製品は、味わいが豊かで、環境にも優しいという特徴があります。

例えば、ドリップポッド専用の水素焙煎イルガチェフェ地方産コーヒーは、柑橘系のフレーバーと甘い香りが楽しめる一品です。また、レギュラーコーヒー豆に関しても、フルーツのような風味やフローラルな香りの特長が際立っています。

環境意識の高まりと企業の責任

UCCの新たな取り組みは、環境への配慮がますます求められる現代において、多くの消費者に支持されることが期待されます。持続可能なコーヒー供給が進む中、UCCは今後も挑戦を続け、環境に優しい製品の提供を目指していきます。

UCCの水素焙煎コーヒーは、コーヒー好きな方々だけでなく、環境意識の高い消費者にも響く製品となるでしょう。この先、どのような新たな味わいが生まれるのか、楽しみです。