冬の味覚を楽しむ「越前海岸かにかに号」
福井県越前町では、冬の食文化を代表する「越前がに」のシーズンに合わせて、毎年12月1日から2月28日まで、JR敦賀駅と越前海岸を結ぶ「越前海岸かにかに号」が運行されます。これは、越前がにの味を楽しむための旅路をより便利にするためのサービスです。このバスは、30年以上にわたり利用者に親しまれ、越前町の冬の観光に欠かせない存在となっています。
「かにかに号」は、隣接する南越前町河野地区と協力し、越前海岸へのアクセスを提供しています。一年中、雪道を心配することなく安全に旅館へ行けるとの声が多く、特に冬季の利用者にとっては非常に重宝されています。さらに、バスは宿泊施設や飲食店の近くまで運行されるため、観光で訪れる人にも大変便利です。
運行スケジュールと料金
運行期間
2025年12月1日から2026年2月28日まで
3月1日の便が最終となります。
料金
* お一人片道 1,200円(税込)
コース
1.
Aコース:JR敦賀駅10:45発 ⇒ 越前海岸11:15~12:15頃着
2.
Bコース:越前海岸14:05~15:05発 ⇒ JR敦賀駅15:35頃着
3.
Cコース:JR敦賀駅15:55発 ⇒ 越前海岸16:25~17:25頃着
4.
Dコース:越前海岸8:55~9:55発 ⇒ JR敦賀駅10:25頃着
対象は、越前町の宿泊施設や飲食店を利用する方です。予約は利用する施設で行ってください。
越前がにの魅力
「越前がに」とは、福井県で水揚げされるズワイガニの一種で、毎年11月6日から漁が解禁になります。日本海の荒波で育まれたこのカニは、肉質が引き締まっており甘みが強いと評判です。特に、ブランドマークの付いた越前がには全国的にも評価が高く、冬季の味覚として多くの人々に愛されています。
2015年には、最高級ブランド「越前がに極」が登場し、その基準を満たしたカニには専用のタグが付けられます。この特別なカニは、全体の水揚げの0.05%しか存在しないと言われ、越前町の漁協では新たなブランド力を高める努力を続けています。
さらに、2018年には地理的表示保護制度(GI)に登録され、全国で初めてカニの中の最高級品として認められました。この制度は地域の特産品を保護するためのもので、越前がには特に誇るべき存在となっています。
越前町を訪れる理由
越前町は、越前がにの発祥の地であると同時に、毎年多くの観光客を迎え入れています。地元の漁港で水揚げされた新鮮なカニは、いつでもその旨味を楽しむことができます。また、越前町には旅館や飲食店が数多くあり、新鮮な越前がにを堪能するチャンスに恵まれています。冬の寒さの中で、美味しく味わう越前がにはまさに格別です。
越前町への旅は、「越前海岸かにかに号」を利用して、アクセスも快適です。ぜひ、この冬は越前がにの聖地・越前町で、素晴らしい冬の味覚を楽しんでみてはいかがでしょうか。