バングラデシュでの2輪EV普及に向けた新たな展開
武蔵精密工業株式会社とglafit株式会社が、バングラデシュでの2輪電動車両(EV)の普及を目指し、基本合意書を締結しました。この協業は、両社の強みを活かしてEVビジネスを本格展開することを目的としています。バングラデシュでの2輪EV事業における新たな可能性に期待が寄せられています。
協業の背景
glafit社は、「モビチェン」と呼ばれる電動バイクと自転車の切替えが可能な製品の開発を進め、国内において電動モビリティのルール作りにおいても先駆的な役割を担っています。彼らはスタイリッシュな電動バイクの製造やシェアサービスを展開し、パーソナルモビリティの利用スタイルを革新してきました。
一方、武蔵精密工業は、グローバルな2輪車向け製品の開発を通じて身につけた技術とネットワークを活かし、インドやアフリカ、ASEAN地域においてもe-Mobilityの普及に取り組んでいます。彼らは自社開発の小型e-Axle(EV駆動ユニット)を手に入れており、技術基盤としての地位を確立しています。
協業の目的
今回のパートナーシップにより、ムサシは自社のハードウェア技術と国際的なネットワークを持ち込み、glafit社のBattery as a Service(BaaS)モデルを統合。これにより、バングラデシュにおいて2輪EVの社会的実装を進めるトータルソリューションを目指します。
バングラデシュ市場の魅力
バングラデシュは、その人口が約1億7,000万人に達し、成長が期待される市場です。国産の天然ガスが豊富なため電気代が安く、逆に石油資源は限られているため、ガソリン価格が高くなっています。このような経済的背景が、e-Mobilityに対する強い需要を生んでいます。
今後の展望
ムサシとglafit社は、ムサシ製のe-Axleを搭載した2輪EVとグラフィット社のバッテリー交換システムを組み合わせて、バングラデシュ市場における事業展開を計画しています。今年度内には事業を開始する予定で、さらには他地域への拡大も視野に入れています。
企業紹介
glafit社
glafit株式会社は、和歌山県に本社を構えるパーソナルモビリティに特化した企業で、電動バイクなどの製造・販売を一手に行っています。「移動を、タノシメ!」を企業のキャッチフレーズに掲げ、利用者に新しい移動の楽しさを提供し続けています。
glafit Website
武蔵精密工業
武蔵精密工業は、自動車部品を中心に多岐にわたる製品を開発・製造しており、特に次世代モビリティ向けの商品展開やAI技術を駆使した産業の新たな潮流の形成を目指しています。持続可能な未来に寄与すべく、さまざまな取り組みを行っています。
Musashi Website
この協業の行く先に期待を寄せつつ、バングラデシュにおける2輪EV普及の足がかりが築かれることを願っています。