MOL PLUSの新出資
2025-01-09 16:21:54

商船三井のMOL PLUS、Hycamite社への出資で海運業の脱炭素化に挑む

商船三井CVC(MOL PLUS)が、フィンランドのHycamite TCD Technologies Ltd.に出資することが決まりました。Hycamite社は、オウル大学の応用化学の研究を背景に、独自の低温メタン分解技術を開発しています。この技術により、メタン分子をターコイズ水素および高品質の固体炭素に分解することが可能になりました。

ターコイズ水素と固体炭素の特徴
Hycamite社が生成するターコイズ水素は、二酸化炭素(CO2)を排出せず、低コストで製造ができるため、鉄鋼業、化学工業、石油・ガス産業、さらにはセメント産業において、幅広く利用できる可能性があります。

一方、固体炭素は、バッテリー製造や導電性ポリマー、電子機器製造、そしてコンクリート製造など、幅広い製造用途に適用可能で、その品質の高さが求められる場面でも活躍が期待されています。これらの技術は、商船三井が重点的に取り組んでいる海運業のCO2排出削減にも寄与するでしょう。

出資の背景と狙い
MOL PLUSは、2024年10月にHycamiteとの間で締結した船舶のCO2排出量削減に向けた協定を背景に、Hycamite社への出資を進めることを決定しました。阪本拓也代表は、Hycamite社との協議を進める中で、ターコイズ水素の利用可能性を確認し、LNGの活用においても連携できる機会を感じたとコメントしています。船舶向けへの適用検証は重要な課題ですが、MOL PLUSは他の株主と共に産業の脱炭素化を成し遂げるため尽力する意向を示しています。

今後の展望
MOL PLUSは、今後もスタートアップ企業との協業や出資を通じて、新たなアイデアや技術を取り入れ、商船三井グループが持つリソースとの相互作用を図りながら、新規事業の創出を目指します。海運業における新たな価値の創造を進め、「海運業と社会に新しい価値をプラスする」取り組みを続けていくでしょう。

また、Hycamite社は、2020年に設立され、ケミラに本社を構えています。詳細については、彼らの公式ウェブサイト(https://hycamite.com/)を訪れてみると良いでしょう。これからのHycamite社の動向にも注目です。

出資先企業情報
  • - 企業名: Hycamite TCD Technologies Ltd.
  • - 代表者: Laura Rahikka
  • - 設立: 2020年
  • - 所在地: Kemirantie 15, 67900 Kokkola, Finland
  • - 事業内容: 低温メタン分解技術の開発、ターコイズ水素と固体炭素の生成
  • - 公式ウェブサイト: Hycamite


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会社情報

会社名
株式会社MOL PLUS
住所
東京都港区虎ノ門2-1-1商船三井ビル5階
電話番号
03-3587-7643

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