New Relicが新ライセンス「CCUモデル」を導入
デジタルビジネスの進化に伴い、企業はその可視化や監視の重要性をますます認識しています。このような背景の中、New Relic株式会社から新しいライセンスモデル「Compute Capacity Unit(CCU)ライセンス」が登場しました。この新モデルは、処理したアクション数に基づきコンピュータ容量を課金の単位とし、これまでのユーザー数に応じた課金方法からの大きな変革を遂げています。
CCUライセンスの特徴
CCUライセンスの最大の特徴は、組織が自由に選べる多様な利用形態です。従来、ユーザー数に基づいて課金されるモデルは、特に人数が多い企業にとっては高コストの要因となることがありました。新たに導入されたCCUライセンスでは、実際に行ったアクション――例えばページのロードやクエリの実行、APIコールなど――に対して課金されるため、各ユーザーが必要な機能を最大限に利用しやすくなっています。利用人数に制限がないため、エンジニアが多岐にわたる場面で新テクノロジーを有効活用できるのも大きな利点です。
コスト管理の透明性
CCUライセンスでは、「誰が」「どの機能を」「どれだけ使っているのか」を明確に把握できるダッシュボードが提供されます。これによって組織のコスト管理が簡素化され、また全体的なオブザーバビリティを促進するための洞察を得ることができます。従来の横断的な監視から脱却し、必要な情報を迅速に収集・分析することが可能になります。
True Upモデルの採用
さらに安定した運用が可能となる点は、CCUライセンスが「True Upモデル」を適用していることです。このモデルでは、利用が予測を超えた場合でも、直ちに追加料金が発生することはありません。一定の期間を設け、利用状況を見直すことでコストを適切な水準に持っていけるため、安心してオブザーバビリティの取り組みを進められます。
法人向けのソリューション拡充
New Relicは、今回のライセンスモデルの提供を通じて、国内企業のデジタルビジネスを支援する取り組みを一層推進していく方針です。お客様にとって最適なライセンスを選択することで、オブザーバビリティがより広く浸透し、企業全体のデジタル化が進むことを目指します。特に、Fortune 100企業の過半数が採用している実績からも、新ライセンスがもたらす効果を期待できます。
まとめ
オブザーバビリティの需要は今後ますます高まっていくと予想されますが、New RelicのCCUライセンスはその流れに適応した理想的なソリューションと言えるでしょう。コストを適正に管理しつつ、全社員がデジタルビジネスをフルに活用できる環境を整えることで、組織の成長を加速する可能性を秘めています。新たなライセンスモデルの導入により、オブザーバビリティの普及が一層進むことが期待されるでしょう。