新刊『「能力」の生きづらさをほぐす』の背景と意味
この春、代官山蔦屋書店にて行われるトークイベントは、勅使川原真衣氏と磯野真穂氏の二人にとって特別な機会です。彼女たちは、自身の専門分野に基づいて、現代社会での「能力」に関する理解を深めることを目的とした本『能力の生きづらさをほぐす』の出版を記念して、リアルおよびオンラインでの対話を行います。
職場や学校での悩み
現代の社会では、多くの人が職場や学校において自分の能力について悩んでいます。「どうしてうまくいかないのだろう?これは自分のせいなのか?」という問いは、特に心の中のモヤモヤを呼び起こします。ここで重要なのは、そのモヤモヤを無視せず、丁寧に向き合うことです。勅使川原氏によれば、その根源にあるのは「個人の内面にある能力」ではなく、他人との関係性やタスクとの関連性とのこと。
というのも、彼女は仕事を通じて、企業の人材育成や評価の方法を再考する必要があると感じています。実際、彼女自身は多くの企業でコンサルティングを行い、能⼒評価や育成プログラムがしばしば個人を追い詰める結果につながっているという現実を目の当たりにしました。
執筆の背景とユニークな視点
この書籍は、勅使川原氏と共に携わった磯野真穂氏の存在もあって、より豊かな内容に仕上がっています。彼女は人類学的な視点を持ちながら、1年間にわたって二人の対話を記録し、時には「ゆうれいの母さん」と子どもたちとの対話形式で書き進めることで、深い洞察を引き出しています。
特に今回のトークイベントでは、この書籍に込められた思いや、執筆に至るまでの経緯、そして生きづらさを解消するための知恵について語る機会です。さらに、裏方として働くコンシェルジュの宮台由美子氏も参加し、普段とは異なる緊張感のあるトークが期待されています。
イベントの詳細
このイベントは、2023年3月8日(水)の19:00から20:30に代官山蔦屋書店のシェアラウンジで開催され、事前申し込みが求められます。また、Zoomを使用したオンライン配信も行われ、参加者はどこからでもイベントに参加可能です。ただし、リアルイベントの定員は50人なので、早めの申し込みが推奨されます。申し込みは、代官山蔦屋書店の特設ページから行えます。
登壇者について
組織開発の分野で活躍する専門家で、彼女の経験や視点が本書に色濃く反映されています。
人類学者として、生きづらさを解剖する面白いアプローチを提供しております。
このイベントに参加し、現代社会における「能力」についての洞察を深めてみませんか?皆様のご参加をお待ちしております。