就労者の栄養素充足スコア、非就労者よりも低い結果が明らかに
フジッコ株式会社が滋賀県立大学と共同で実施した調査により、就労をしている成人の栄養素充足スコアが非就労者に比べて低い傾向にあることが確認されました。この調査は、3,520人の成人を対象に行われ、就労と食事の質の関係について新たな知見を提供しています。
研究の背景
近年、共働き世帯が増加し、就労者の健康や食習慣に注目が集まっています。就労者は、仕事による時間的制約やストレスから食事が簡素化されたり、不規則になったりしがちです。日本の伝統的な食事スタイルである和食は、栄養バランスが良いとされていますが、就労者は特に副菜を省きやすいと指摘されています。これまでの研究は高齢者に偏重しており、成人の就労と食事の関連を詳しく見る機会は少ありませんでした。
調査の方法
本研究では、滋賀県が行った「滋賀の健康・栄養マップ」調査のデータを使用しました。対象は18歳以上の滋賀県民約1万人で、特に20歳から64歳の3,520人に焦点を当てました。この群において、就労群と非就労群の食事の質、栄養素の摂取量、栄養素充足スコアを比較しました。
調査結果
調査の結果、男女ともに就労群は非就労群よりも栄養素充足スコアが有意に低下していました。特に、男性は肉の摂取が多いにも関わらず野菜の摂取が不足し、女性は豆類や果実の摂取が少ない傾向が見られました。また、穀類や油脂類の多い食事が栄養素充足スコアを低下させる一方、副菜にあたる食品の摂取を増やすことでスコアが高くなることが確認されました。
これらのデータは、就労者において副菜の摂取量が特に少ないことを示しており、健康的な食生活を送るためには副菜の摂取が重要であることが分かります。
研究の意義と今後の展望
フジッコ株式会社は、伝統的な和食を基盤にした健康的な食事の提案を続けています。今回の研究から、就労者にとって簡単に取り入れられる副菜の重要性が浮き彫りになりました。今後は、就労者の生活スタイルに配慮した食事提案や製品開発を進めていく方針です。また、副菜の摂取が健康に与える影響についてもさらなる研究を行い、すべての人が健康で豊かな食生活を送れる社会の実現に貢献していく考えです。
学会発表について
この研究成果は、2026年の第80回日本栄養・食糧学会大会で発表される予定です。研究の詳細や今後の展望に興味がある方は、ぜひ本イベントに参加して情報を得てください。会場はサンポート高松で、日程は5月15日から17日です。
お問い合わせ
フジッコ株式会社
担当者:田畑 祥之
TEL:078-303-5191
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