ヘルスケア領域における新たなリサーチサービスの誕生
2024年度グッドデザイン賞を受賞した「CULUMUリサーチ」は、株式会社STYZが運営するインクルーシブデザインスタジオCULUMUの新しいサービスです。この度、mMEDICI社との提携を発表し、ヘルスケア領域に特化したリサーチ体制を構築しました。2024年12月18日からサービスの提供が開始されるこのリサーチサービスは、医療や健康に関する課題解決を目指します。
ヘルスケアの現状と新たなニーズ
昨今、ヘルスケアや医療環境は急速に変化しており、多くの課題が浮き彫りになっています。医療従事者不足や医療費の高騰、さらにデジタル化の遅れなど、多岐にわたる問題が顕在化しています。特に地方と都市部での医療格差は深刻で、居住地によって質の高い医療を受けることが難しい「医療の偏在化」が進行しています。これに対して、患者主体の医療ニーズも高まり、患者は自身の治療に対する選択肢を増やし、多様な医療サービスを求めています。
また、ヘルスケア分野へ新たに参入する事業者が増えており、経済産業省の調査によれば、国民がヘルスケアの恩恵を享受するためには、さらなるビジネス創出が必要です。このような背景から、STYZではCULUMUリサーチを通じてヘルスケア領域での新たなビジネス機会を模索します。
CULUMUリサーチの強みと成長可能性
CULUMUリサーチは、これまで教育や金融業界で培ってきた調査手法を基に、ヘルスケア領域にもアプローチを広げます。このサービスは、実際の当事者との距離を縮めることで、より実践的で効果的なプロダクト開発を促進できるとされています。特に高齢者に焦点を当てた調査事例では、彼らが直面する課題やニーズを探ることに成功しました。
mMEDICI社が運営するシンクタンクmJOHNSNOWは、約700名の医学研究者や医療職で構成されており、業界の最新情報やトレンドを捉えることができる強みを持っています。これにより、CULUMUリサーチは多様な医療サービスと連携しながら、ソリューション提案が可能となります。
今後の展望に向けて
STYZは、医療の地域格差を解決するために、新たにヘルスケア事業者が果たすべき役割として、ITを活用した健康管理や予防サービスを重視しています。こうした新たなサービスの提供によって、地域医療のあり方を根本から見直し、より良いヘルスケア環境の実現を目指します。
今後のCULUMUリサーチの成果に期待が寄せられる中で、ヘルスケア分野での新しいビジネスモデルがどのように創出されるのか、注目されるところです。新たな連携が生む可能性に、期待を寄せて進めるべき課題の解決に向けた動きが始まります。