村山由佳の新作小説『DANGER』のご紹介
村山由佳氏の最新長編小説『DANGER』が発表され、その書影も公開されました。この作品は、バレエと戦争をテーマにした、愛と悲しみが交錯する感動的な物語です。舞台は1990年代、日本のバレエ団の来日公演に合わせて、編集者の水野果耶と記者の長瀬一平が注目の振付家・久我一臣にインタビューを行うところから始まります。
もともとは久我の人生を追いかけながら、戦前・戦後の日本バレエの変遷を紹介する予定でした。しかし、久我が自身のシベリア抑留体験を語り始めると、想像以上の深い縁が明らかになります。この作品は、芸術と戦争を通して、厳しい運命に立ち向かう人々の希望と苦悩を描く力強い作品となっています。
村山由佳の想い
著者である村山由佳氏は、「シベリア抑留」というテーマに、自身の父親の体験を通じて向き合ってきました。彼女にとって、そのことは避けて通れない課題であり、戦争の背後にある愚かさを伝えることは急務と感じています。
現在、戦争を生き延びた人々の声がどんどん減少している中で、世界の情勢も不安定さを増しています。村山氏は、「いまこそ書かねばならない」との思いでこの物語に取り組みました。そして、重いテーマを扱いながらも、引き込まれるようなストーリー作りには細心の注意を払っていることが伝わってきます。
書籍の内容
物語の中で、水野果耶と長瀬一平は、久我一臣が語るシベリア抑留の過酷さと、それを乗り越えて見出す希望の光を追い求める旅に出ます。久我の語る歴史的苦悩は、彼らの視野を広げ、さらなる発見をもたらします。
『DANGER』は、堅苦しい内容ながらも、心の深い部分に訴えかける力強い作品です。美しい装画を手掛けたオカダミカ氏のアートと共に、物語が持つ重みと魅力を一層際立たせています。
村山由佳について
村山由佳は、1964年東京都に生まれ、立教大学文学部を卒業。1993年、『天使の卵——エンジェルス・エッグ』で小説すばる新人賞を受賞し作家としてのキャリアをスタートしました。その後も多くの賞を受賞し続け、彼女の作品は深い人間理解を反映したものばかりです。
数々の著書に、「おいしいコーヒーのいれ方」シリーズ、『二人キリ』『PRIZE』『しっぽのカルテ』、エッセイとして『猫がいなけりゃ息もできない』『記憶の歳時記』などがあります。
『DANGER』は、2026年2月26日に発刊予定で、定価は2,530円(税込)です。事前に購入を考えている方は、
こちらのリンクから詳細をご覧ください。この作品がどのような感動を呼ぶのか、ぜひ期待を胸に待ちたいです。