万博と放送技術
2025-02-20 15:24:57

大阪・関西万博で進化する放送技術とリモートプロダクション環境の未来

大阪・関西万博で見るリモートプロダクションの未来



2025年に開催される大阪・関西万博は、未来の放送技術が集結する場となります。NTTグループは、この万博において、最新の通信技術である「オールフォトニクス・ネットワーク(IOWN APN)」を利用したリモートプロダクション環境を整備することを発表しました。この取り組みは、国際的なイベントにおける映像制作の新しい形を模索するものです。

IOWN APNの特徴


NTTグループが提供するIOWN APNは、低消費電力・大容量・低遅延という特長を持ち、万博会場内の複数のパビリオンや催事施設間でのデータ通信を可能にします。このネットワークを利用することで、映像制作における共同作業が簡素化され、多くのパートナーと共に未来型の体験を創出することが目指されています。

リモートプロダクションの意義


リモートプロダクションとは、イベント会場からの映像信号をIPネットワークを使用して放送局に送信し、遠隔で番組を制作する手法です。従来の中継車による制作方法と比較すると、コストの削減や作業効率の向上が期待されるため、放送業界にとって大きな変革となるでしょう。現在の市場では中継車の維持コストや派遣コストが悩ましく、こうした課題を解決するための試みが進められています。

実証実験の計画


本取り組みの一環として、NTT西日本グループは、 万博開催中に複数の放送局が共同で利用できるリモートプロダクション設備を構築し、実証実験を行います。これにより、設備コストの削減や、制作時のワークフローの効率化を図ります。また、実際の運用に関してのフィードバックを収集し、最適なワークフローの構築を進めることが重視されています。

各社の貢献


このプロジェクトには様々な企業が関与しています。西日本電信電話株式会社がIOWN APNの提供を行い、NTTビジネスソリューションズがデータセンターを用いたリモートプロダクションの企画を担当します。NTTスマートコネクトは、全体の統括とネットワークの設計・保守運営を行い、さらに、パナソニック コネクトが必要な機器の提供やオペレーション支援を行います。

今後の展開


NTT西日本グループは、今後もこの技術を利用してメディアハブ(仮称)を設立する予定です。これは、複数のイベント会場と制作拠点を接続し、リモートプロダクション設備を共同利用することができる新しいサービスです。メディアハブは、今後、エリアを広げ、AI技術を活用した映像制作のさらなる効率化を図る予定です。

最後に


2025年に向けて進化するリモートプロダクションの技術は、今後の放送業界に多くの可能性をもたらします。NTTグループの取り組みが、国内外のイベント制作にも新しい風を吹き込むことが期待されます。大阪・関西万博での新しいコミュニケーション体験とともに、この技術の発展が注目です。


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会社情報

会社名
NTTスマートコネクト株式会社
住所
大阪市中央区淡路町4-2-13アーバンネット御堂筋ビル14階
電話番号

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