五代龍村平藏襲名記念展が高島屋で開催、多彩な作品を披露

高島屋では「五代龍村平藏襲名記念展」が開催され、このイベントは五代目の襲名にあたる特別なコレクションを披露します。明治27年に織物業を創業した龍村美術織物は、古代の織物を復元し、新たな技術を取り入れた美術織物の確立を目指してきました。特に初代の龍村平藏は、名文豪である芥川龍之介からも絶賛され、その精神は時代を超えて受け継がれています。

展示会では、五代目の襲名を記念した新作の錦帯や、革新的な「アートパネル」が公開されます。このアートパネルは、古代の裂から得た技術を再解釈し、現代のアートとして表現されます。特に、草木染めの技術を駆使し、水面や波の表情をテーマにした作品が特筆されるでしょう。

さらに、髙島屋日本橋店限定で、若手日本画家の福井江太郎とのコラボ作品も登場します。ともに、伝統を大切にしながら新たな表現に挑む彼らが、互いの技術を融合させた作品は、一見の価値があります。

展示作品の例として、宝来帆船図の袋帯や瑞雲麗峰錦、彩釉鳳凰錦などが挙げられ、いずれも価格は数十万円から数百万円まで幅広く展開されます。また、特に注目すべきは、「古代神獣文」と名付けられた作品で、可愛らしさと神々しさを兼ね備えたデザインです。

今後のイベントとして、東京・日本橋髙島屋で行われるトークショーも注目です。このトークショーでは、五代平藏と福井江太郎が伝統と新たな挑戦について意見を交わす予定です。

五代龍村平藏は、「和の躍動、和の解放」というメッセージを掲げ、現代の美術織物を発信していきます。彼の作品に触れることで、織物の奥深い魅力を再確認できるはずです。この機会にぜひ、五代龍村平藏の世界に足を運んでみてください。