アンセルが業界初のアセトン耐性手袋を日本国内で販売開始

アンセル、業界初のアセトン耐性手袋を発売

アンセルは、作業環境の安全確保に寄与する新しい使い捨て手袋、TouchNTuff™ 93-800の日本での販売を開始しました。この製品は、化学物質によるばく露から作業者を守るために設計されたもので、特にアセトン耐性が15分以上持続します。

労働安全と化学物質への対応

近年、労働安全衛生法の改正が進む中、企業は化学物質によるリスクを徹底的に評価し、対策を講じる必要があります。アセトンやメチルエチルケトン（MEK）は、溶剤として多くの業界で使用されており、吸入や皮膚からの吸収が速いことから、長時間の接触が健康リスクを引き起こすことが懸念されています。これまでの対策では、厚手の手袋や二重装着、頻繁な交換が求められましたが、これらは作業効率を下げる要因ともなっていました。

TouchNTuff™ 93-800の特長

TouchNTuff™ 93-800は、独自のMICROCHEM™ケミカルバリアテクノロジーを採用し、アセトン耐性を15分以上確保しています。複数の素材を組み合わせた多層構造により、高い化学的防護性能を持ちながらも、フィット感と柔軟性を兼ね備えています。このため、細かな作業が求められる環境でも快適に使用できます。

さらに、本製品は重要な試験規格に適合しており、その性能が科学的に裏付けられています。機械的特性も優れており、摩耗、引裂、切創などからも効果的に保護します。

AlphaTec™ 53-002/53-003の優位性

併せて、アンセルはAlphaTec™ 53-002および53-003手袋も展開しています。これらは幅広い化学物質に対応しつつ、操作性と快適さを両立。特に、電子機器や医療分野での使用に最適です。これらの手袋は二重手袋を必要とせず、一双で十分な保護性能を発揮します。

アンセルガーディアン™ケミカル

また、アンセルは無償で提供している「アンセルガーディアン™ケミカル」サービスも展開しています。これは化学物質に応じた最適な防護具を提案するもので、業界最多となる5.5万種類以上の化学物質の透過データが収められています。科学的な根拠に基づいたこのサービスは、作業現場でのリスク評価に大いに役立ちます。

アンセルの歴史と展望

アンセルは1893年にオーストラリアで自動車タイヤ工場として創業し、その後130年以上に渡り、安全保護具のリーダーとして事業を成長させてきました。今では、世界中の現場で安全と安心を提供する製品を展開しており、顧客ニーズに応じた製品開発を推進しています。新たにKIMTECH™ブランドの追加により、医療や半導体製造業など多様化するニーズにも対応できる体制が整いました。

アンセルの新製品で、安全な作業環境を実現し、労働者の健康を守りましょう。