小売業界における生成AI活用の第一歩
名古屋にある株式会社アオキスーパーが、生成AIの活用を目指すワークショップを開催しました。今回のワークショップは、東京都渋谷区に本社を構える株式会社TENHOとの協力によって実施されたもので、経営層を含めた人事、開発、総務、経理の各部門から参加者が集まりました。両社は、愛知県名古屋市に位置する日本最大級のオープンイノベーション拠点『STATION Ai』に入居しており、互いの事業を通じて人材育成や業務効率化の促進を目指しています。
開催背景と目的
最近では生成AIの普及が進んでいるものの、多くの企業がその導入方法に迷っています。アオキスーパーでも生成AIの導入計画が部門間で進められているものの、まずは基礎知識の教育が求められました。経営層を含む各部門が生成AIに対する理解を深めることが、今後の具体的な活用に繋がると考えられ、今回のワークショップが企画されました。
ワークショップの内容
開催概要
- - 日時: 2025年9月11日
- - 形式: 対面
- - 対象部門: 人事、開発、総務、経理
内容
1.
前半: 座学+個人ワーク
- 生成AIの基礎理解(仕組みやリスク等)
- 個人ワーク: 出力精度を高める6つのテクニック
- ユースケースと事例紹介
2.
後半: グループワーク
- グループ演習1: 業務棚卸と生成AI活用の検討
- グループ演習2: プロンプト作成実践
- グループ演習3: エクセルマクロ生成の体験演習
参加者は実際に手を動かしながら生成AIを学び、日常業務への応用について考える機会を得ました。
参加者の声
ワークショップ終了後、参加者の皆さんからはポジティブなフィードバックがありました。ほぼ全員が「今後のAI活用に期待している」と回答し、実務への応用について具体的なイメージが浮かんだという声が寄せられました。特に、「業務棚卸を通じて具体的な活用イメージが湧いた」という意見や、「生成AIへの指示の出し方を学び、すぐに実践してみたくなった」という感想が印象的でした。さらに、「応用編に挑戦したい」、「具体的な活用事例がもっと知りたい」という意欲的な声も聞かれ、参加者のAIへの学習意欲の高まりが見受けられました。
STATION Aiについて
STATION Aiは、2018年に策定されたAichi-Startup戦略に基づき設立された、オープンイノベーション拠点です。この場所ではスタートアップの創出や育成を促進するための様々な支援が行われています。アオキスーパーは、この拠点においてプレミアムオフィスパートナーとして入居・参画し、業務の効率化を図っています。
今後の展望
アオキスーパーは今回のワークショップを起点に、『AIネイティブな組織』への変革を目指します。これにより社内全体でAIを活用し、お客様サービスの向上や業務の効率化・働きやすさの向上を進めていく方針です。AI技術の進展に伴い、より良いサービス提供に繋がるよう、引き続き努力してまいります。