妙高市の観光再生
2020-09-18 14:00:09
妙高市が目指すウィズコロナ時代の新しい観光地づくり
妙高市が挑む新たな観光地づくり
新潟県妙高市では、観光業がコロナ禍の影響を受けている中、地域の再生に向けたシンポジウムが開催されました。このシンポジウムは、「ウィズコロナ」時代における新たな観光地の形成を目的としており、多くの専門家が集まり、討議を行いました。
シンポジウムの概要
10月1日、新たな「GoToトラベル」施策の東京解禁が告げられる中、観光業への期待が高まっています。しかし、一方で地域に根差した観光地は観光客の受入れに対する不安も抱えています。コロナウイルスの感染拡大を防ぎつつ、経済を促進するためには、多角的なアプローチが求められているのです。
本シンポジウムでは、妙高市の観光振興における「妙高モデル」を提案。地域医療との強い連携を基に、観光事業者や市民が主体となった取り組みが進められています。これにより、観光庁が認定する観光DMO「妙高ツーリズムマネジメント」と共に、実効性のある感染防止策が実施されています。
経済への影響と今後の方針
コロナ禍で観光産業が直面している困難は計り知れません。宿泊業もその一例で、観光客の減少が経済全体に影響を及ぼしています。しかし観光業は、第一次産業を含む広範囲な「すそ野産業」と称され、地域経済を動かす重要な要素となっています。
国内の観光客を主なターゲットとしながら、海外からの観光客受け入れに向けた施策が進行中です。シンポジウムでは、観光庁、日本観光振興協会の協力を得ながら、旅行者が安心して訪れるための戦略的な地域づくりについても議論されました。
シンポジウムの内容
シンポジウムでは、いくつかの基調講演やパネルディスカッションが行われました。特に注目されたのは、筑波大学教授の倉橋節也氏による基調講演で、コロナウイルス感染拡大リスクを軽減するための観光地モデルが提案されました。
さらに、観光庁や地域医療機関の代表者も参加し、「安全・安心な新たな日本の観光地」を目指した意見交換が行われました。これにより、地域住民と観光事業者が一体となり、未来の観光地を創出する必要性が強調されました。
妙高市の現在の取り組み
妙高市では、観光客の安全を確保するために「GoToトラベル」に沿った受入環境の整備を進めています。具体的には、宿泊施設に対し、感染防止対策を評価するための実地調査を行っています。全市で約70の宿泊施設が参加しており、検温や消毒の徹底が求められています。
また、観光客に向けた感染防止グッズの配布も行われています。地元酒蔵との連携で開発された消毒液や、妙高オリジナルのフェースシールド、抗ウイルス成分を含むマスクが観光客へ提供されています。これらの取り組みは、地域の意識向上にも寄与しています。
今後の展望
今後、妙高市は観光DMOを活用し、地域医療との融合を図ることで、さらに安全で安心な観光地を形成する方針です。市民が主体となった健康増進活動や感染防止策が求められており、新たな観光地づくりのモデルケースを確立していくことが期待されています。
また、観光事業者に対しても定期的なPCR検査を受けることで、観光客や地域住民の安心・安全を確保する取り組みも進められています。これらの活動を通じて、妙高市が新しい観光の時代を切り拓いていくことを目指します。
会社情報
- 会社名
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公益社団法人日本観光振興協会
- 住所
- 東京都港区虎ノ門3-1-1虎の門三丁目ビルディング6F
- 電話番号
-
03-6435-8331