新種ビワマス学名決定
2025-06-27 14:20:15

琵琶湖に住む新種ビワマスに新たな学名が付与される

琵琶湖に住む新種ビワマスに新たな学名が授与される



最近、琵琶湖固有の魚、ビワマスに新しく「Oncorhynchus biwaensis(オンコリンカス・ビワエンシス)」という学名が与えられた。この発表は、琵琶湖博物館の研究チームが中心となり、2025年6月21日付の国際学術誌にて報告された。この新種記載は、ビワマスが長らく学名を持たずにいた状況を改めるもので、研究チームはこの成果を浴びることとなった。

ビワマスとは?


ビワマスは、サケの仲間で琵琶湖にのみ生息する魚だ。その存在は江戸時代から知られ、学術的にもその特異性が認識されてきた。1925年にはアメリカの研究者によって新種として記載されたが、近年の研究では、その種として考えられていたものがビワマスとは異なることが指摘され、長い間学名がなかった。

研究の進展と学名付与の背景


今回の研究は、琵琶湖博物館の藤岡康弘特別研究員、桑原雅之特別研究員、田畑諒一主任学芸員、そして京都大学の中坊徹次名誉教授および摂南大学の福家悠介特任助教からなる研究グループが手掛けたもので、これまでのビワマスに関する学術的な誤解を解消することを目的としている。研究では、形態や遺伝分析が行われ、ビワマスが近縁の種類と明確に異なっていることが確認されたのだ。

展示予定と見どころ


7月19日からは、水族企画展示室にて、今回の研究で用いたタイプ標本が展示される。このタイミングでは、ホロタイプと呼ばれるタイプ標本の代表も特別に展示される予定であり、全国的にも見ることのできる貴重な機会となる。また、展示室の横に設置されるトンネル水槽では、生きたビワマスを見ることも可能だ。

ビワマスの生態と重要性


ビワマスは単に希少な魚というわけではなく、琵琶湖周辺の食文化や漁業においても重要な役割を果たしている。しかし、環境の変化や河川改修により、産卵場所が失われ、他の近縁種との交雑の危険にさらされている現状がある。新たに学名が与えられることで、ビワマスの保存活動も進展することが期待される。

今後の出展と注目


この新種記載の発表を記念して、特別展示としてホロタイプが公開される。開催期間は2025年7月19日から9月28日で、ホロタイプ展示は7月19日から8月3日まで予定されている。入場には常設展示の観覧料が必要だが、水族館では多様な淡水魚の展示が行われており、楽しめるポイントが多い。

更なる情報

展示についての詳しい情報や休館日などは、琵琶湖博物館の公式ホームページで確認できる。
https://www.biwahaku.jp/
特にビワマスは琵琶湖のシンボルフィッシュとして、多くの人に親しまれており、展示の機会に是非足を運んでいただきたい。

まとめ


この新種記載は、ビワマスの生態や保存の重要性を改めて認識させるきっかけとなり、研究の成果がより広く知られることが期待される。兵庫県に住む人々にとってこの展示は貴重な機会であり、琵琶湖の自然環境への理解が深まることにつながるだろう。


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会社情報

会社名
滋賀県立琵琶湖博物館
住所
滋賀県草津市下物町1091番地
電話番号
077-568-4811

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