成田空港でのSAF認知度促進キャンペーンが開催
成田空港において、持続可能な航空燃料についての理解を深めるための「SAF認知度促進キャンペーン」が、2025年11月11日から21日までの間に開催されます。このキャンペーンは、空港利用者に対して持続可能な航空燃料であるSAF(Sustainable Aviation Fuel)を広めることを目的としています。
参加企業とその役割
このキャンペーンは、成田国際空港株式会社が主催し、多くの企業が協力しています。コスモエネルギーホールディングスのグループ会社であるコスモ石油マーケティングも参加し、キャンペーン初日に成田空港第1ターミナルでの記念式典に登壇。コスモエネルギーグループの取締役常務執行役員である長尾恵吾が登場し、国産SAFの供給に向けた取り組みを紹介しました。
他にも、千葉県、ENEOS、出光興産、伊藤忠商事、日揮ホールディングス、全日本空輸、日本航空といった数多くの企業や自治体が集まり、SAFの普及に向けた一大イベントとしています。
SAFとその重要性
SAFは、再生可能な原材料から作られる持続可能な燃料であり、航空業界の脱炭素化への大きなステップとされています。コスモエネルギーグループは、2050年にカーボンネットゼロを目指すビジョンを掲げており、国内初の国産SAFの供給を目指してサプライチェーンの構築を進めています。
SAFの原料には廃食用油を再利用することが計画されており、同グループは市民からの廃食用油回収の実証事業も継続中です。このように地域社会全体でSAFを普及させる取り組みを行っています。
キャンペーンの施策
キャンペーン期間中には、サステナブルな航空燃料の理解を促進するために、さまざまな施策が展開されます。特に、成田空港第1ターミナル北ウイングの4階に設置されるデジタルサイネージでは、各社が手掛けるSAFの取り組みを紹介するPR動画が配信される予定です。
また、SAFに関するパネルが展示される他、原料となる植物油のサンプル展示も行われ、一般の方々が参加しやすい環境が整えられています。これにより、利用者がSAFの重要性を直接感じられる機会となります。
コスモエネルギーグループのSAF事業の進展
コスモエネルギーグループは2021年、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の助成を受けて、国産廃食用油を原料としたSAFの製造サプライチェーンを構築してきました。このプロジェクトは国内で初めて大規模生産されるSAFとして注目されています。
持続可能な製品の国際的な認証制度「ISCC CORSIA認証」や「ISCC EU認証」も取得しており、環境価値が保証されています。2025年度からはコスモエネルギーグループを通じて航空各社に供給予定です。特に、「みんなの空に、新エネルギー」をテーマにした取り組みは、皆さまの空の未来に大きな影響を与えることでしょう。
この度のキャンペーンを通じて、より多くの人々がSAFの必要性やその利用方法について意識を深め、持続可能な未来に向けた第一歩を踏み出すことが期待されています。私たちの空の未来を守るために、ぜひこの機会にSAFに触れてみてください。