北海道当別町で始まった母子手帳アプリ『母子モ』の新サービス

北海道当別町での新たな子育て支援、母子手帳アプリ『母子モ』が本格導入

北海道石狩郡当別町では、母子手帳アプリ『母子モ』が4月1日からサービスを開始しました。このアプリは「母子手帳アプリ☆ひらり」として知られ、紙の母子健康手帳の情報をデジタル化することで、子供と親の健康を簡単に管理できます。すでに700以上の自治体で導入されているこのアプリは、こども家庭庁が目指す2028年度からの電子母子健康手帳の施行に先駆けた取り組みです。

当別町の子育て支援とサービス

当別町は「全てのこどもが未来を拓き、幸せを感じて豊かに暮らせるまち当別」を基本理念にしており、子育て世帯への多様な支援策を展開しています。妊娠期から育児期までの支援が充実しており、具体的には妊婦健康診査、歯科健康診査事業、産後ケア事業などが提供されています。これにより、母親の健康や不安を軽減する取り組みが実施されています。さらに、3歳未満の子供がいる家庭へのおむつ用ごみ袋の無償配布や、0歳から高校生までの医療費助成制度など、経済的な支援も充実しています。

子育て情報の新たな発信手段

この度、当別町が『母子モ』を導入した背景には、子育て世帯への支援をより便利にすることで、住民が子育て支援を利用しやすくなることを狙いとしています。アプリは妊産婦や子どもの健康データの記録、予防接種スケジュールの管理、地域の情報をお知らせするなどの機能を備えており、子育てに忙しい保護者にとって非常に便利です。特に、母子健康手帳に記録される重要なデータをクラウド上に保存することができ、災害時の安心感を増すことにも寄与します。

新サービスの特徴

『母子手帳アプリ☆ひらり』の主な機能には、妊娠中の体調の記録、子どもの成長記録、予防接種のスケジュール、健診結果の管理などがあります。また、地域の医療施設や子育て施設の情報を提供し、妊娠から育児までに必要な情報やサービスを一つのアプリで手軽にアクセスできるように設計されています。

育児日記機能とデータ共有

育児日記機能「できたよ記念日」では、記念日ごとに子どもの成長を記録することが可能で、保護者が安心して思い出を保存できるよう配慮されています。さらに、家族間でデータを共有する機能があり、家族全員が育児に積極的に参加できる環境を提供します。

子育て世帯へのメッセージ

子育てに対する不安や負担を軽減し、保護者が安心して子育てを行える環境を提供することを目指して、このアプリの導入が行われました。2030年までには、すべての妊娠から子育て期の手続き情報を的確に届け、地域社会との共創を目指して様々なデジタル化を進めることがビジョンとして掲げられています。

今後の当別町の子育て支援や『母子モ』による利便性向上に期待が高まります。子育てをするすべての方々が、このサービスを通じてより良い育児環境を享受できることを願っています。