未来のワイヤレス給電
2025-02-26 10:45:50

エイターリンクが目指す未来のワイヤレス給電技術とその資金調達の背景

エイターリンク株式会社とFunds Startups



2023年、エイターリンク株式会社は、総額10億円を超える資金調達を実施し、その一端をFunds Startupsが担うこととなった。エイターリンクは、スタンフォード大学発のスタートアップ企業で、ワイヤレス給電技術を用いて配線のないデジタル社会を実現することを目指している。この技術は、特に工場やビル管理、医療などの分野での応用が期待されており、単に便利なだけでなく、業務の効率化やコスト削減にも寄与する可能性を秘めている。

ワイヤレス給電技術の背景



エイターリンクの空間伝送型ワイヤレス給電(AirPlug™)技術は、配線なしで様々なデバイスやセンサーに電力を供給できる特性を持つ。これにより、FA(Factory Automation)やビルマネジメントにおいて、従来の配線から解放されることで、設置や保守が容易になる。また、ビルマネジメントでは、温湿度センサーなどを空間に配置し、環境情報に基づいた動的なシステム制御が可能だ。これにより、エネルギーコストを削減しつつ、オフィス環境を快適に保つことができる。

投資の背景と意義



Funds Startupsは、特に民間からの資金供給が難しいディープテック企業へ資金を提供することを理念にしている。エイターリンクへのベンチャーデットは、その理念の実現として捉えられている。代表取締役の前川寛洋は、「新たな技術の社会実装には、持続可能な資金供給が不可欠であり、当社がその役割を担えたことを誇りに思う」とコメントした。

エイターリンクのこれから



エイターリンク社は今後、FAおよびビルマネジメント領域におけるAirPlug™のグローバル展開を図りつつ、半導体事業や新しいプロダクト開発にも投資を行うことを計画している。特に、FA事業は2025年に日本と米国、カナダでの販売を予定しており、ビルマネジメント事業も2024年から本格的に始動する。

業界の挑戦



ディープテックスタートアップの資金ニーズは多岐にわたるが、日本国内では依然として資金調達が難しい状況が続いている。エイターリンクのような企業は、特に多額の研究開発費用や製品商用化のための資金が必要であり、Funds Startupsはそのニーズに応える存在として注目されている。具体的には、エイターリンク社は現在、メディカル、FA、ビルマネジメントという3つの領域で事業を展開しており、この技術はハイテク産業の最前線でありつづける。

コメントと期待



エイターリンク代表の岩佐凌氏は、「我々の技術は、配線のないデジタル世界を作るための基盤になると信じています。今後、Retailや物流などさらに多様な分野への展開を考えており、グローバルな普及を目指しています」と語る。同社のワイヤレス給電技術が直面する市場のニーズを的確に捉え、持続可能な産業社会の実現に向けて進化を続けることが期待されている。

一方、Funds Venture Debt Fundのプリンシパルである小原満美も、「エイターリンク社の技術は、配線のない世界を実現し、様々な業界に革新をもたらす可能性があります」と力強くコメントしている。

結論



エイターリンクが目指すワイヤレス給電の社会実装は、これからのデジタル社会においてますます重要度を増していく。Funds Startupsとの連携を通じて、さらなる成長と社会への影響を期待したい。新たな技術の進展が、私たちの生活をどのように変えていくのか、今後の展開にも目が離せない。


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会社情報

会社名
Funds Startups株式会社
住所
東京都渋谷区恵比寿西一丁目10番11号藤原ビルディング5階
電話番号
050-1807-0058

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