TASCAMが誇る無償のソフトウェア、音源編集がさらに進化
日本発の音響ブランド、TASCAMは、音源編集ソフト『TASCAM Hi-Res Editor』の新バージョン V1.10を発表しました。このアップデートにより、音楽制作や録音の現場において、これまで以上に強力で便利な機能が追加されました。
DSDネイティブ編集が可能な『Hi-Res Editor』
『TASCAM Hi-Res Editor』は、DSD(ダイレクトストリームデジタル)ファイルを直接編集できる無償のソフトウェアです。特に、TASCAMのステレオマスターレコーダー『DA-3000SD』で収録した音源の編集に最適化されており、音源の分割や結合、特定の区間のエクスポートが素早く行えます。また、DSDファイルの編集は、PCMオーディオに変換することなく、ネイティブな形で実施できるため、音質の劣化がありません。
新バージョンの注目機能とは?
新たにリリースされたV1.10では、モノラル音声ファイルをポリファイル(ステレオファイル)に変換する機能が新たに搭載されました。これにより、2つのモノラルファイルを結合して新しいステレオファイルを作成することができ、そして逆にステレオファイルをモノラルに分割することも可能です。これらの機能は、特に複数の音声トラックを扱う際に役立ちます。
最新OSに対応した使いやすさ
さらに、最新のバージョンでは、Mac OSにおいてAppleシリコン搭載のMacに対応したことも大きなポイントです。多くのクリエイターからの要望に応え、Appleの公証を受けることにより、ソフトウェアのインストールがよりスムーズになりました。
V1.10の主要機能一覧
以下に、TASCAM Hi-Res Editor V1.10の主な機能をまとめました:
- - DSD/PCMハイレゾファイルの編集が可能
- - DSDは2.8M~11.2MHz、PCMは44.1k~384k Hz/16,24,32bitに対応
- - 2チャンネルまでの音源に対応(ステレオ、モノ)
- - DSDファイルのインポート、編集が可能
- - WindowsおよびmacOSに対応、オーディオドライバーはWindows標準(WASAPI)/ASIO2.1、macOSはCore Audio
- - DSDからPCM、PCMからDSDへのフォーマット変換が可能
- - サンプリング周波数やビット数の変換が可能
- - 波形表示ができ、設定した区間の変換/エクスポートが可能
- - 書き出し時にショートフェードの追加が可能
- - モノラルとステレオの変換機能
- - 無償ダウンロードがタスカムのウェブサイトから可能
TASCAMの信頼性と歴史
TASCAMは、確かな音質と高い耐久性で数十年にわたって多くの現場で支持されています。放送や録音のプロフェッショナルからの厚い信頼を受けており、このブランドが提供する音響ソリューションは、多岐にわたるニーズに対応しています。個々の作品を高まるクオリティで仕上げたいクリエイターにとって、TASCAMの製品は信頼のおけるパートナーです。
リリース情報
- - ソフトウェア名: TASCAM Hi-Res Editor V1.10
- - 価格: 無償
- - 公開日: 2025年1月15日
新たな可能性を秘めたアプリケーションとして、TASCAM Hi-Res Editorは音楽制作の幅を広げること間違いなし。このソフトウェアの導入によって、あなたの音楽制作がさらに進化することでしょう。詳しい情報やダウンロードは、
TASCAM公式サイトをチェックしてください。