金沢工業大学の挑戦:子どもたちに起業家精神を
2025年10月12日、金沢市のコワーキングスクエアで、金沢工業大学の起業部が小学生・中学生向けの教育プログラム『ものづくりアントレ塾』を開催しました。このプログラムは、金沢市と複数の企業の協力を得て行われる産官学連携の取り組みです。起業部の学生たちは、企画から運営まで実践的な経験を積み、子どもたちに新しい価値を提供しました。
『ものづくりアントレ塾』の概要
『ものづくりアントレ塾』は、金沢市が主催する他のプログラム『会社をつくろう!』の成功を基に設計されています。この塾では、子どもたちが自分のアイデアを形にする体験を通じて、「チャレンジ力」と「創造力」を育てることを重視しています。
プログラムの特徴的な要素として、困難な状況に直面した際に、先輩たちが自身の特殊な技術を駆使して支援し、協力して創造的な製品を作ることが挙げられます。これにより、子どもたちは現実のビジネス環境で必要なスキルを学ぶことができます。
株式会社絶対そうしよ、株式会社石田屋、第一電機工業株式会社、株式会社セルフウイングなど、多様な企業がこの取り組みを支援しており、地域のつながりを大切にしています。
起業部の活動
金沢工業大学の起業部は、さまざまな活動を通じて学生の事業創造力を育む場として機能しています。週に一度の勉強会を開き、地域の多様な人々と交流し、投資家との模擬インタビューやピッチイベントに挑戦することで、実践的なビジネススキルを身につけています。
今回の『ものづくりアントレ塾』は、学生たちの努力の成果であり、地域とともに進めるアントレプレナー教育の今後の展開にも期待が寄せられています。
学生たちの奮闘
このプログラムに参加した起業部のメンバーは、杉森 彩乃さん(電気電子工学科3年)、杉山 遥さん(建築学科3年)、前 賢志さん(メディア情報学科2年)、千野 恵汰さん(経営情報学科4年)、丹羽 樹さん(経営情報学科3年)、安部 芳大さん(建築学科4年)、高見洋杜さん(経営情報学科3年)、石原正彦 教授など、様々な学科の学生が集まりました。彼らは協力し合い、子どもたちに新しいアイデアを提供するために活動しました。
未来への一歩
『ものづくりアントレ塾』では、小中学生たちが”これまでにない金沢のお土産”を作成するという目標に取り組みました。実際に彼らが作った“金沢城のスノーボール”は、地域の特色を生かした新たな商品として名付けられ、未来の可能性を秘めています。これにより、子どもたちは自分のアイデアが形になる楽しさを知り、起業家精神を育む機会を得たことでしょう。
金沢工業大学のこの取り組みは、地域の資源を生かした教育プログラムとして、今後ますます多くの若者に影響を与え、地域全体の活性化を促す原動力となることが期待されます。