音響解析ソリューション
2020-10-22 11:00:13
日立が提供する音響データ解析による製品検査と設備保全の新ソリューション
日立が新たに販売開始した音響データ解析によるソリューション
近年、製造業界では少子高齢化に伴う労働力不足が深刻化しています。こうした状況を背景に、デジタルトランスフォーメーション(DX)を推進する企業は増えており、製品検査や設備保全の自動化、省力化が求められています。そこで注目されるのが、日立が新たに開発した音響データ解析技術を活用したソリューションです。これにより、異常音の検知が可能になり、製造現場の安定性が向上します。
音響データ解析の仕組み
日立の新しいソリューションは、マイク機能を搭載した無線センサーを用い、音響データの収集から異常音の解析までを行います。具体的には、製品の稼働音や加工音を収集し、独自のAI技術によってその音を解析します。この技術は、2018年に開催された国際大会で第1位の精度を誇ります。音源の分離や雑音の除去を行いながら、音の異常度を可視化します。
各サービスの特徴
本ソリューションは2つのサービスから成り立っており、それぞれに特化した機能を提供します。
1. 製品検査向けサービス
- IoTデータモデリングサービスを利用し、聴音検査に必要なデータを収集。音の異常をリアルタイムで可視化し、迅速な結果確認を可能にします。
- 解析は環境音の変はにもしっかり対応し、高精度に異常音を検知。
2. 設備保全向けサービス
- 異音検知システムでは、日立のレトロフィット無線センサーを用いて設備の稼働音を解析し、即座に異常音を検知。一度の学習で効果的に異常を通知します。
- このセンサーは、悪環境でも使用でき、最大5年間の連続稼働が可能です。これにより、屋外や高所でも手間なく導入できます。
DXの流れに乗る日立の戦略
日立は、製造の現場において、AI技術とデータを最大限に活用し、品質トラブルや設備故障の予兆を早期に発見します。これは、従来の経験主義から脱却し、データに基づいた定量的な判断を下すことを意味します。また、今回の取り組みは、既存のIoTデータモデリングサービスとの連携によってさらに強化され、お客様のオペレーションコストの改善や製造プロセスの改善を支援します。
今後も日立は、顧客ニーズに応じたサービスの進化を続け、デジタル市場における競争力を高めていく方針です。日立の音響データ解析ソリューションは、製造業の新たな時代を切り開く重要な要素となるでしょう。
会社情報
- 会社名
-
株式会社 日立製作所
- 住所
- 東京都千代田区丸の内一丁目6番6号
- 電話番号
-