株式会社route-D、3.3億円の資金調達を実施
2023年10月、日本の製造業と流通業のAI活用を推進する株式会社route-D(本社:東京都千代田区)は、Coreline VenturesおよびValue Chain Innovation Fundから3.3億円の資金を調達しました。この資金を活用して、すでに展開しているプロダクトの販売促進や新たな製品の開発を迅速に進める計画です。
製造業・流通業における現状と課題
近年、日本の製造業や流通業では多くの企業が人手不足に直面しています。しかし、業務の多くはアナログな手法に依存しており、効率化が求められています。特に、AI技術の急速な進化が、この状況に対する新たな解決策の可能性を示唆しています。route-Dは、既存の業務フローを大きく変更することなく、アナログ業務をAIを通じて自動化できるポイントがあると見据えています。
とはいえ、AIを導入するための実用的なシステムが整っておらず、多くの企業が業務変革に手間取っているのが現実です。このような背景をもとに、route-Dは物流のデジタルトランスフォーメーションを超えて、製造業や流通業向けのAIプロダクトの開発に乗り出しました。
次世代型OCR「route-D AIデータ入力」の展望
route-Dが提案する第一弾のプロダクトとして、2025年に登場予定の「route-D AIデータ入力」があります。この革新的なOCR(光学式文字認識)技術は、自動化されたデータ入力を実現し、すでに50社以上との協力が進行中です。導入することで、従来人が行っていたデータ入力作業の96%が削減されることが期待されており、結果的に人間のリソースをよりクリエイティブな業務に振り向けることができます。
資金調達の意義と今後の計画
今回調達した資金は、既存のAIプロダクトの販路を広げ、新製品の開発に活用されます。route-Dが目指すのは、製造業や流通業がAIを活用することによって業務の効率化や収益改善を図ることです。
Coreline Venturesの原健一郎氏は、「route-Dは、AIとデジタル技術を活用して受発注業務の自動化を進めており、多くの企業が導入する準備が整いつつある」と話しています。さらに、Spiral Innovation Partnersの松本泰拓氏も、生成AIが受発注業務の非効率を解消する点に高い評価を寄せています。
route-Dの今後の展望
CEOの松本光暁は、前職での経験や東京大学での研究を活かし、製造業と流通業に特化した事業を推進しています。日本の人手不足問題とAIの発展に対応しつつ、今後はさらに多くの仲間を募集しています。また、様々な事業やプロダクトの展開に向けて、オンラインコンテンツやミートアップイベントを通じての情報発信も積極的に行っていくとのことです。
株式会社route-Dについて
設立は2022年12月で、現在は約25名のメンバーが在籍し、主に製造業や流通業向けのAIプロダクトの開発・販売を行っています。本社は東京都千代田区に位置し、今後もサプライチェーン全体の変革を目指して進化していくことが期待されています。