高知県教育ICT化の進展
高知県は、教育のデジタル化を推進する「GIGAスクール構想」に基づき、2021年度に全県立高等学校で1人1台の端末整備を実施しました。この動きは、ICT教育の普及を加速させる重要なステップとなっています。その後、2022年4月に「高知県立学校におけるデジタル学習支援に関する協定」を結び、教育向けのプラットフォーム“ClassPad.net”の導入を進めてきました。
“ClassPad.net”の特長と活用法
“ClassPad.net”は、数学ツールからオンライン辞書まで多様な学習コンテンツを持つ、授業支援特化型アプリです。このプラットフォームは、教師と生徒間の双方向のコミュニケーションを促進し、さらに生徒同士の意見交換を円滑にするための機能を備えています。現在、全国の402校の高校で導入されており、特に国語の授業における縦書き機能や、グループワーク時に動画や画像を共有できる仕組みが高く評価されています。
新しい機能へのアップデート
2023年7月31日には、教育現場で重要視される探究的で協力的な学びをサポートするための新しい機能のアップデートが行われました。具体的には、生徒が他のグループのノートブックを閲覧できるようになったり、教師が一斉に生徒にノートブックを配布できる機能が追加されました。これにより、学びのスタイルがさらに活性化し、個別の理解促進やグループでの協調性を培うことが期待されています。
スムーズな導入と今後の展望
こうした機能向上を背景に、今月末までに県内33校全ての県立高等学校での導入が予定されています。予め地域ごとに行われた説明会や実技講習により、活用への理解が進み、スムーズな導入が期待されています。今後は、“ClassPad.net”の公式YouTubeチャンネルや教師向けのコミュニティサイトを通じて、各学校に対するサポートを強化し、対面授業とオンライン授業の両方での効果的な活用を目指します。
持続可能な学びへの支援
私たちは「Boost Your Curiosity(好奇心を育む学びの支援)」を事業の理念に掲げ、今後も教育現場のICT化を積極的に進めていく方針です。“ClassPad.net”を通じて、高知県の教育現場がさらに進化し、生徒たちの未来の可能性を広げることを目指してまいります。これからの教育シーンがどのように展開していくのか、その過程をぜひ見守ってください。