新NISA利用実態調査
2024-07-08 14:39:14

新NISA利用実態調査:証券会社と銀行、口座開設状況や運用方法に違い - オリコン顧客満足度®調査

新NISA利用実態調査:証券会社と銀行、口座開設状況や運用方法に違い



株式会社オリコンは、2024年7月1日に発表した「2024年 オリコン顧客満足度®調査 新NISA 証券会社/銀行」の調査対象者6,028名(証券会社:3,247名/銀行:2,781名)に、新NISAに関する追加調査を実施しました。その結果、証券会社と銀行で、口座開設状況や運用方法、担当者対応、情報収集方法などに興味深い違いが見られました。

口座開設状況:銀行での新規口座開設率がやや高い



新NISAで初めて口座開設した利用者の割合は、証券会社で44.0%、銀行で49.2%でした。銀行の方が新規口座開設率が高いという結果になりました。これは、銀行の方が、投資初心者向けの商品やサービスが充実していることや、既存の口座を持っている顧客に対して積極的な勧誘を行っていることなどが影響していると考えられます。

投資枠の利用状況:どちらも併用する人が多数



投資枠の利用状況では、証券会社も銀行も「つみたて投資枠」と「成長投資枠」を「どちらも併用して運用」している人が過半数を占めました。ただし、証券会社では、60代以上は「成長投資枠のみ運用」している人が4割以上と、他の年代に比べて高い割合を示しました。

担当者対応:銀行の方が対応を受ける人が多い



担当者の対応有無では、証券会社では「対応してもらったことがない」が74.3%と最も多く、一方銀行では「営業担当者に対応してもらった」が51.6%と最も多く、窓口担当者に対応してもらった人も24.6%と続きました。証券会社と銀行で50ポイントの差が見られ、銀行の方が顧客へのサポート体制が充実していることを示唆しています。

情報収集:証券会社は「YouTube」も活用



検討時に参考にした情報では、証券会社も銀行も「公式ホームページ」が最も多く挙げられました。しかし、証券会社の10代・20代では「YouTubeからの情報」が23.5%と最も多く、特に若い世代では動画コンテンツが重要な情報源になっていることがわかります。

利用前に重視した点:証券会社は商品豊富さ、銀行はわかりやすさを重視



利用前に重視した点では、証券会社は「投資できる商品の豊富さ」、銀行は「投資できる商品のわかりやすさ」をそれぞれ最も重要視していました。この結果は、証券会社は投資経験豊富な層に、銀行は投資初心者層にアピールしていることを示唆しています。

取引頻度と金額:成長投資枠は短期的な運用、つみたて投資枠は長期的な積み立て



成長投資枠の取引頻度では、証券会社は「1ヶ月に1回程度」、銀行は「3ヶ月以上ほったらかし」がそれぞれ最も多くなっていました。一方、つみたて投資枠の取引金額では、証券会社も銀行も「1万円以上3万円未満」が最も多く、長期間積み立てをする人が多いことがわかります。

今後の展望:新NISAの利用拡大と投資知識の向上



今回の調査結果から、新NISAは投資初心者から経験者まで、幅広い層に利用されていることがわかります。今後、新NISAの利用がさらに拡大していくことが予想されます。投資初心者向けの教育や情報提供を強化することで、投資家の知識向上と資産形成の促進に繋がるでしょう。

注記

  • - 本レポートは、オリコン顧客満足度®調査の新NISA調査対象者に対して、新NISA関連の設問を別途聴取しデータをまとめたものです。
  • - 顧客満足度ランキングの詳細については、オリコン顧客満足度®公式サイトおよびニュースリリース資料PDFをご参照ください。
  • - 本プレスリリースの内容を引用される際は、調査会社「オリコン」または「オリコン顧客満足度®」による調査である旨をご記載ください。
  • - Web上でご紹介いただく場合、「オリコン顧客満足度®」公式サイトへのリンク設置をお願いいたします。


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