カシオ計算機とTieUpsが資本業務提携
2023年、カシオ計算機株式会社は、東京都渋谷区に拠点を置くコミュニケーションテック事業の企業、TieUps株式会社との間で資本業務提携契約を締結したことを発表しました。この提携は、特にライブ配信プラットフォームにおけるサービス拡充を狙ったもので、カシオの多彩な技術とTieUpsのマーケティングプラットフォームが融合することで新たなビジネスチャンスが生まれることが期待されています。
資本業務提携の背景と目的
カシオ計算機は「驚きを身近にする力で、ひとりひとりに今日を超える歓びを」というビジョンのもと、ユーザー視点から生まれる新たな価値の創出に注力しており、これまでにもライブ配信関連のサービスを展開しています。特に、新たに発表された「Streamer Times」は、複数のライブ配信プラットフォームを横断的に管理できるスケジューラーとして注目されています。このサービスはクリエイターエコノミーの成長を支えるものと位置づけられています。
一方、TieUpsは「いつの間にか、一歩踏み出せる世界へ」をビジョンとして掲げ、推し行動促進のためのマーケティングプラットフォーム「タイアップス」やブランディングプロフィールツール「lit.link」を運営。特に「lit.link」は、350万人以上のクリエイターと7000万ものファンタッチポイントを持ち、ファンとコンテンツのつながりの可視化に成功しています。今回の提携により、両社はそれぞれの強みを活かし、新たなライブ配信市場の創出に寄与することを目指しています。
Z世代ユーザーへのアプローチ
提携の一環として、TieUpsが保有する「lit.link」の設計開発ノウハウを活用することで、「Streamer Times」がZ世代ユーザーへの認知拡大を図ります。具体的には、「Streamer Times」のプロフィールに「lit.link」のURLを組み込むことで、両サービスの相互連携を強化。これによって、ユーザーの増加が期待されています。
また、今回は特に「lit.link」のユーザーを対象としたオンラインコミュニティ、「lit.link ライバー育成プログラム」が始動。このプログラムでは、ライブ配信するクリエイターや新たに配信を始めたい方々に対し、学習から実践まで一貫して支援を行います。
育成プログラムの詳細
「lit.link ライバー育成プログラム」では、未経験者向けのサポート講座を無料で提供し、デビューを望む人にはマンツーマンで伴走する体制を整えています。これにより、参加者がライブ配信の基礎から学び、効果的なファンコミュニケーションを行えるようサポート。また、「Streamer Times」との連携により、自動的に配信予定がファンに通知される仕組みが組み込まれ、同時接続数の向上がサポートされます。
さらに、コミュニティ内での学びと成長を促すために、TieUpsのゲーミフィケーション機能を利用し、参加者同士での交流を促進していく予定です。経験豊富なライバーのアドバイスを受けながら、仲間たちと共にスキルアップを目指すことができる環境が実現されます。
企業の概要
カシオ計算機株式会社
- - 設立: 1957年6月
- - 本社所在地: 東京都渋谷区本町1-6-2
- - 資本金: 485億9,200万円
- - 代表者: 高野晋
- - 公式サイト
TieUps株式会社
- - 設立: 2020年4月
- - 本社所在地: 東京都渋谷区宇田川町2-1 渋谷ホームズ 13F
- - 資本金: 2億8250万28円
- - 代表者: 小原史啓
- - 公式サイト
この資本業務提携によって、カシオは「Streamer Times」の事業拡大を加速させ、クリエイターの創作活動を支援することを約束しています。今後、両社からどのような新しいサービスが生まれるのか、目が離せません。