日本初のPropTech特化型ベンチャーキャピタル設立の背景と展望
不動産テックの革新を目指し、日本初のPropTech特化型シードラウンド向けベンチャーキャピタルが設立されました。このファンドの設立は、株式会社デジタルベースキャピタルの代表パートナーである桜井駿氏によるもので、最大10億円の規模で運営されます。
PropTechとは
PropTechは、"Property"(不動産)と"Technology"(技術)を掛け合わせた言葉であり、不動産業界のデジタル化を象徴する新たな動きです。特に海外ではこの分野が急成長を遂げており、実績のあるベンチャーキャピタルも多く誕生しています。しかし、日本では不動産業界の電子化が十分に進んでいないという実情があります。そのため、国内でもこの分野に特化したベンチャーキャピタルの必要性が増しています。
設立の動機
不動産業界は、金融との関わりが深い市場です。具体的には、不動産投資や住宅ローン、家賃保証、さらにはクラウドファンディングなどの新たな事業機会が生まれています。また、2017年に始動したスタートアップコミュニティ「PropTech JAPAN」は、参加者の増加が続いており、現在では850名以上がメンバーとなっています。このような背景を受け、桜井氏は初期投資家とともにファンドを設立する運びとなりました。
ファンドの概要
デジタルベースキャピタルのファンドは、シード期の不動産及び金融に関わるスタートアップへの投資を行います。出資者には、不動産テック領域での経験を持つイタンジ社の創業者や、スタートアップ支援を行う平和不動産社などが名を連ねています。さらに、今後は他の事業会社や個人投資家からの出資も受け付ける予定です。
未来の展望
PropTechとFintechの融合によるイノベーションを促進するため、投資活動に加え、大手企業との連携によるアクセラレータープログラムを運営することも計画されています。さらに、2019年9月20日には、初めてとなるPropTech特化型スタートアップピッチカンファレンス「PropTech Startup Conference 2019」を開催し、国内外の企業が登壇する予定です。
結論
これからの不動産および金融業界のデジタル化において、デジタルベースキャピタルは重要な役割を果たすことが期待されています。入居者や消費者にとって高い付加価値を提供する事業の創出に邁進し、業界全体の発展を促進するこのプロジェクトに注目が集まります。
代表のプロフィール
桜井駿氏は、みずほ証券やNTTデータ経営研究所での経験を経て、新たにデジタルベースキャピタルを設立しました。彼は不動産情報の異業種連携を目指すプロジェクトに携わり、金融・不動産領域におけるデジタルトランスフォーメーションに貢献してきました。また、PropTech JAPANの設立やFintech協会の事務局長としても活躍し、同領域でのエコシステム構築にも尽力しています。
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これからの日本におけるPropTechの進展に大いに期待することができそうです。